人気アニメ『進撃の巨人』シリーズのグッズとして販売が決まっていた「マーレの腕章」について、製作委員会は11月15日、販売を中止したと発表しました。

『進撃の巨人』に災難続く。「差別の象徴」グッズ化、悪用パロディをトランプ氏が支持
(画像=『女子SPA!』より引用)

『「進撃の巨人」~クロニクル~(通常版)』ポニーキャニオン

発売中止に

 アニメ「進撃の巨人」製作委員会による「マーレの腕章」の販売告知するツイッター投稿に対して批判が殺到しました。  この腕章は、物語内でキャラクターが身につけているもので、ある国家において「悪魔である」と差別されている種族をほかの種別を区別する腕章として登場したもので、物語内では蔑視され弾圧を受けた種族の悲劇や、差別の理不尽さ、差別された種族に生まれた人々の苦悩や戦いについて描かれています。

『進撃の巨人』に災難続く。「差別の象徴」グッズ化、悪用パロディをトランプ氏が支持
(画像=『女子SPA!』より引用)

現在は削除された「マーレの腕章」発売告知の投稿(画像:アニメ「進撃の巨人」公式Twitterより)

 今回発売中止になったグッズはナチスがユダヤ人に着用を義務付けた「ダビデの星」を想起させることや、また、差別を描いた作品のメッセージを公式であるアニメ製作委員会が理解していないと、販売への批判の声があがっていました。

「人種差別、民族差別の象徴として描かれたものを安易に商品化」と謝罪

 グッズを販売する製作委員会は批判を受けて「作中で人種差別、民族差別の象徴として描かれたものを安易に商品化したことは配慮を欠いた行為であった」とコメントし、謝罪と販売中止を発表しました。