大迫力!ワイルドライドでサファリを体験!
今回は、ワイルドライドに乗ってサファリを楽しみました。選んだ決め手は、ワイルドライドのみライオンに肉やりができることと、草食動物エリアで檻の窓が大きく開かれること。
ワイルドライドは、1日に2回運行されます(※時期によって3回運行の日もあり)。予約優先なので、「絶対にワイルドライドに乗りたい!」という人は、あらかじめ予約チケットを購入しましょう。「エサやりあり」「エサやりなし」の2プランから選べます。エサやり付きのプランを予約した場合は、草食動物のエサ1袋とライオンへの肉やり1回がセットになっています。
ライオンバスとワイルドライドでは、ガイドさん(※ライオンバスは運転手さんが兼務)が、動物たちの生態や飼育の裏側、エサやりの方法などを楽しく解説してくれます。マイカー・サファリカー・ペットカーは、音声ガイドの案内を聞きながら進みます。
ワイルドライドの中には長いベンチがあり、荷物はその下に置けます。立ったり座ったりも自由にでき、左右・上下・前後と、どこからでも見学できるのが嬉しいところ!小さな動物から巨大な肉食獣までばっちり撮影できますよ。
サファリゾーンに入って初めに見えてくるのは、羊の先祖の一種と言われる「ムフロン」の群れ。くるんとカールした立派な角を持つのはオスのみです。
その迫力にドキドキ!肉食動物エリア
ムフロンに癒されたあとは、いよいよ肉食動物エリアへ突入!「ホワイトライオン」と「ベンガルトラ」は、柵の外からの見学になります。
肉食動物エリアで最初に見えてくるのは、ホワイトライオン。ホワイトライオンは独立した種ではなくライオンの白変種で、アフリカでは「神の使い」といわれています。現在ホワイトライオンは、世界でも300頭ほどしか生息していません。
ホワイトライオンの体毛は、汚れて薄茶色になっていきます。ライオンはネコと同じく水が大嫌いなので、水浴びすることもなく、汚れたままなのだそうです。
次に見えてきたのはベンガルトラ。「あれ、ベンガルトラは毛の色がきれい…汚れていないの?」と思ったら、その答えをガイドさんが教えてくれました。 トラはネコ科でありながら水浴びが大好きなので、池で遊ぶうちに汚れが落ちて、きれいな色をしているのだそうです。
このベンガルトラは、2022年7月に東北サファリパークから来園した「ステラ」。通常のベンガルトラとは違う毛並みを持つ「ゴールデンタビータイガー」とも呼ばれる種類です。実はステラは、今年の6月8日に亡くなったボルタの双子なんですよ。
・放し飼いのライオンエリアへ!
次はいよいよ、ライオンが目の前を闊歩するライオンの放し飼いエリア。サファリカー・ペットカー・マイカーは、窓開け厳禁・停車厳禁です。ワイルドライドのみ停車して肉やりが可能。頑丈な二重の檻に覆われているワイルドライドならではのお楽しみです。
ライオンはネコ科でトラの次に大きな種。オスの体重は250Kgを超えることもあるそうです。オスは群れを守り、メスは子育てと集団で行う狩りを担当します。メスのほうが、たてがみが目立つ大きなオスよりも狩りが上手なのだそうです。
ちなみに、那須サファリパークのライオンの中には、額にハートマークがあるメスライオン「キナコ」がいます。出会えたらとってもラッキーなので、ぜひ探してみてくださいね!
・肉にむしゃぶりつくライオンが目の前に!大興奮のエサやり体験
ライオンたちはワイルドライドが来ると、肉を目当てに近寄ってきます。「エサやりプラン」でワイルドライドを予約した人は、ここでスタッフからトングと肉を受け取ります。
恐る恐る目の前のライオンに肉を持っていくと、ライオンは立ち上がって肉にむしゃぶりついてきました。大きな口と鋭い牙、唸り声と吐息に…もうドキドキ!
金網にかけられた前足を見ると、意外にも大きな黒い肉球がかわいいんですよ。思わずハイタッチしたくなりそうですが、決して檻に手を近づけないでくださいね。どんなにかわいらしく見えても、獰猛な猛獣です。
目の前でエサをおねだり!より近くでふれあえる「草食動物エリア」
肉食動物エリアをすぎると、次は草食動物エリアに入ります。最初にゲストを迎えてくれるのは、人懐っこいアミメキリンたち。
・キリンの角は何本?キリンの舌は何色?
キリンは動物園で何度も見ましたが、こんなに近くで見たのは初めてでした。びっくりしたのは、舌の色と長さ!青みがかった黒っぽいキリンの舌の長さは、約45cmもあるそうです。
突然ですが、ここで皆さんにクイズ!キリンは何本の角を持っているでしょうか?
その答えは…なんと5本!おでこの1本と頭頂部の2本の角はよく見えますが、実はその後ろにもう2本の角があるのだそうです。
間近で見学できるからこそわかるキリンの姿。訪れたときはぜひ近くで観察してみてくださいね。
・草食動物エリアのお楽しみ!エサやりタイムが始まるよ
草食動物エリアでは、ワイルドライドのみならず、ほかの乗り物からでもエサやりを体験できます。マイカー・レンタカーは「窓を10cm未満の範囲で開ける」、ライオンバスは「金網越しに窓を開ける」、ワイルドライドは「檻の上部を開ける」と、乗り物ごとに異なる方法でエサやりを行います。
ここで大活躍するのが、入園時に買う草食動物用のエサ。エサは2種類ありますが、ガイドさんがどの動物にどのエサをあげたらいいかを詳しく教えてくれます。足りなくなったときには、途中で買い足しできるスポットもあるのでご安心を。
・エサをおねだりする動物たちがかわいい!
エサやりの醍醐味は、動物たちが顔を近づけて“おねだり”してくること。「早く食べた~い!」とばかりにヨダレもいっぱい出るので、エサを持った手がべちょべちょになることもあります。
こちらはアフリカに生息するウシ科のエランド。ネジを巻いたような角がステキです。シカ科の仲間はトナカイ以外メスに角はありませんが、ウシ科の動物はオス・メスともに角があります。
ちなみにウシ科の角は生え変わらない一生ものの角ですが、シカ科の角は一年に一度生え変わります。生え変わるごとに枝分かれが増えていくので、角を見ればおよその年齢がわかるそうです。春に生え変わったばかりの角(袋角)は皮膚に覆われているそうなので、違った季節に再訪するのも楽しそうですね。
鼻を近づけてエサをおねだりしてくるゾウさんの姿も。口を近づけるのでなく、ホースのような鼻をビヨ~ンと伸ばしてきます。そして鼻の穴が目の前に!エサを持った手に鼻息がフハフハとかかります。
「さわっても大丈夫ですよ」とのガイドさんの声に、エサをあげたあと、恐る恐る鼻を撫でてみました。なんだかゾウさんと友達になれた気分でとても感激!大人でもすごく楽しい体験だったので、子どもたちにとっては一生の思い出になりそうですね。
キリンやゾウ、ロバたちには、直接口にエサを持って行って与えられますが、「シマウマにはエサを投げて与えてください」とガイドさんから説明がありました。シマウマは手に噛みつく心配があるのだそうです。一見おとなしそうに見えるけれど、意外と気性が荒いのですね。
那須サファリパークにいるシマウマは、サバンナシマウマの亜種である「チャップマンシマウマ」。この種には縞と縞の間にもう一本薄い縞があります。たてがみも縞模様になっていてびっくりです!