ビタミンCのスキンケアはさまざまな美肌効果に期待できる成分なので、取り入れたいと思っている方も多いでしょう。手軽に使うには、化粧水がおすすめです。この記事ではビタミンCの効果や化粧水の選び方、注意点について解説していきます。
ビタミンC配合の化粧水でシミ消しできる?
ビタミンCは美肌をサポートする成分として知られ、肌につけると「色が白くなる」「シミが消える」と思っている人もいるかもしれません。
しかし化粧品に配合されているビタミンC(ビタミンC誘導体を含む)は生まれ持った肌の色よりも白くすることはできません。
またシミを消す効果はなく、医薬部外品の美白ケア商品のみメラニンの生成を抑えシミ、そばかすを予防する効果があります。
このシミ予防というのが美肌を意識する方にはとても重要なお手入れになり、未来の肌をエイジレスな肌に近づけていくのにビタミンCはおすすめの成分なのです。
30歳前後は水分量は減りますが、皮脂分泌は増加する時期なので皮脂でべたつくけど水分は不足しがちになる傾向が強いのです。
そんな肌にはビタミンC化粧水を使ってケアすると、肌のモイスチャーバランスを整えることができます。
ビタミンCには美肌によい効果がたくさんあるので、まずはどんな種類があるのかを知るところから始めてみましょう。
ビタミンCの種類
ビタミンCは人間の体内では作ることができないため、外から補う必要のある成分です。
化粧品に配合されるビタミンCにはいくつかの種類があり、大きく分けるとピュアビタミンCとビタミンC誘導体に分けられます。
ピュアビタミンC
ピュアビタミンCはL-アスコルビン酸という成分で、効果は高いが酸化しやすく不安定な成分です。
肌につけると効果を発揮しやすく速攻型ビタミンCとも言われています。
ビタミンC誘導体
不安定なビタミンCを安定させたものがビタミンC誘導体になり、いくつかの種類があります。
<医薬部外品として承認された5つの成分>
成分名/リン酸アスコルビルMg
タイプ/水溶性
作用物質/ビタミンC
特徴/安定型
成分名/アスコルビルリン酸Na
タイプ/水溶性
作用物質/ビタミンC
特徴/安定型
成分名/アスコルビルグルコシド
タイプ/水溶性
作用物質/ビタミンC
特徴/安定性、持続型
成分名/テトラヘキシルデカン酸アスコルビル
タイプ/油溶性
作用物質/不明
特徴/浸透型
成分名/3-O-エチルアスコルビン酸
タイプ/水溶性
作用物質/VCエチル
特徴/VCエチル
<承認されいないが使われている3つの成分>
成分名/パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na
タイプ/両親媒性
作用物質/ビタミンC
特徴/浸透型
成分名/イソステアリルアスコルビルリン酸2Na
タイプ/両親媒性
作用物質/ビタミンC
特徴/高浸透型
成分名/カプリリル2-グリセリルアスコルビン酸
タイプ/両親媒性
作用物質/不明
特徴/保湿型
一言でビタミンC誘導体といっても多くの種類がありますので、成分名にアスコルビルと入っているのがビタミンC誘導体になります。
ビタミンCを肌に補給したいという方はまずチェックしてみましょう。
化粧品オンライン ビタミンC誘導体の解説とビタミンC誘導体一覧
ビタミンCとビタミンC誘導体の違いとは
ビタミンCは「L-アスコルビン酸」という成分ですが酸化しやすく、壊れやすい性質があります。
化粧品に配合したくても不安定なので、「L-アスコルビン酸」に別の分子をくっつけて安定させたものがビタミンC誘導体になります。
どの分子をくっつけるかで上記のように成分が分かれていきます。
ビタミンC誘導体は、持続性の高いタイプや即時黒化を防ぐタイプ、コラーゲンの生成を促すタイプなど種類により効果はさまざまです。
ほとんどの化粧品はビタミンC誘導体として配合し、肌につけると分子が離れビタミンCとなり肌に届けてくれます。
ピュアビタミンCは化粧水よりも美容液に配合されている場合が多いですが、ピュアビタミンCそのものを配合するには特別な技術や研究が必要なため限られたメーカーでしか配合はされていません。
有名なのはロート製薬で、ピュアビタミンCを安定させ化粧品に配合することに成功されています。
ロート製薬