美しい響きの日本語を集めました

私たちの生活の中では、人気のネットスラングやSNS上で生まれる略語などが飛び交っています。

ちょっとだけ俗世から離れて日本文学や国語辞典などを開いてみませんか。美しい響きの日本語を見ることができます。

ここでは美しい響きの日本語をシチュエーション別にピックアップし、意味や情景を含めてご紹介いたします。

知らなかった表現や綺麗な単語に出会えるかもしれません。気になるフレーズを見つけたら積極的に使ってみてくださいね。

美しい響きの日本語【四字熟語】

美しい響きの日本語集めました。使いたくなる綺麗な単語・フレーズ・表現など
(画像=pixabay.com Folkより引用)

日本語にはたくさんの四字熟語が存在します。漢字のたたずまいや言葉の成り立ちなど、美しい響きの日本語を探してみましょう。綺麗な単語が多いため、書き初めなどに用いることもできますよ。

ここでは人気のある四字熟語を集めてみました。意味などもあわせて知ることで、美しい響きの日本語がさらに素敵に響くかもしれません。

画数が多い漢字やフレーズもあるので、ノートに書き写して練習してみてくださいね。

文字からも美しさが伝わる「百花繚乱」

多種多様な花がたくさん咲き乱れているという意味の百花繚乱(ひゃっかりょうらん)は、美しい響きの日本語の代表格ではないでしょうか。

綺麗な花の姿や、華やかさや豪華絢爛さをイメージすることができます。優秀な人材が多く集まるさまを表現する言葉としても知られています。

漢字一文字ずつを見ても、美しいさまをあらわす日本語が中心です。ぜひ、この美しい響きの単語を使ってみてください。

一年間の美しい風景を伝える「雪月風花」

四季折々の素晴らしい様子を伝える雪月風花(せつげつふうか)。冬は雪、秋は月、夏は風、春は花と季節のなかで綺麗で楽しむべきものを組み合わせた言葉です。

声に出して読んだときにも美しい響きを持っており、簡単な日本語なのに、すべての美しさが凝縮された感じです。書き初めなどのお題に使っても素敵な単語です。

美しい響きの日本語として雪月風花を俳句に織り込むこともよいですね。

儚い様子を表現する「夢幻泡影」

それぞれの漢字を見てもわかる通り、夢幻泡影(むげんほうえい)は人生の儚い様子を表す言葉です。

美しい響きを持つ日本語の一つで、手に取るとすぐに昇華してしまいそうな綺麗なイメージも併せ持っています。単語の意味を見ると、ほんの少しの間のあっけない様子や虚しさを示しています。

美しい響きを持つ言葉ですが、私たちの人生は、夢幻泡影で終わらせることのないようにしたいですね。

美しい響きの日本語【季節/自然】

美しい響きの日本語集めました。使いたくなる綺麗な単語・フレーズ・表現など
(画像=pixabay.com Folkより引用)

日本語では、季節の移ろいや時間の変化について、それぞれを表現する単語も多くあります。美しい響きの日本語として受け止められる言葉ばかりです。

この美しい響きの日本語から綺麗な情景もイメージできます。ここでは季節を示す響きが美しい人気の日本語を集めました。

自然を表す単語だけで、いつ頃の季節か想像できるでしょうか。綺麗な響きの日本語を堪能してください。

不思議な気象現象である「蜃気楼」

蜃気楼(しんきろう)とは気象現象のひとつで、大気中で起こる密度の差によっておこる光の屈折の妙です。遠くにある景色が反転して投影されたり、近くにあるかのように映し出されたりします。

美しい響きの日本語としてもおすすめしたい綺麗な名詞です。自然現象なので、気象の条件がそろわないと蜃気楼は発生しないのでこういったところも美しさを引き出しています。

美しい響きを持つ自然現象をぜひ一度見てみたいですね。

きらきらと輝く様子の「綺羅星」

漢語の一つである「綺羅、星のごとし」というフレーズから生まれた綺羅星(きらぼし)。綺麗な星がきらきらと無数に輝くさまを表現する美しい響きの日本語です。

ただし、漢語では「綺羅」は美しい着物や秀でた人を表すといわれています。美しく着飾った人々が星のように居並んだ姿を現すと理解するのが正しいようです。

「綺羅星」は古い謡曲の一説で使われた言葉で、漢語から派生した単語だといわれています。

春の小川や池を想像できる「花筏」

桜が散りかけの時期に、川や池一面に桜の花びらに舞い降ります。この花びらが集まったり、1枚だけだったりと綺麗に流れるさまを「花筏(はないかだ)」といいます。

花びらをいかだに見立てた、季節の自然を表す美しい響きの日本語です。花筏がみられるようになったら、春の終わりを感じ取れるでしょう。

このように、単語一つだけで季節を伝えられるのは日本語ならでは。このほかにも美しい響きの日本語たくさんあるので、探してみてくださいね。

凛とした寒さを感じる「風冴ゆ」

風冴ゆ(かぜさゆ)とは、冬独特の冷たい風が身に染みわたるといった意味合いがあります。こちらも、冬場の凛とした寒さを感じさせる美しい響きの日本語です。

俳句の季語としても人気が高く、この単語一つだけでいくつもの自然の情景を感じ取れます。「風冴ゆる毎日」というように手紙の書き出しにも使えるフレーズなのでおすすめです。

綺麗な言葉は美しい響きも持ち合わせているので、積極的に使っていきましょう。