努力は必要。でも、努力の方法は一つじゃない
適度に休むことはとっても大切。それは間違いありません。
でも私は「頑張ること」それ自体が悪いことだとは今も思っていないんですよ。むしろ努力することや頑張ることは、私たちに絶対必要なこと。特に仕事の場合はそうです。
何でも努力しないと成果は出せないし、成果を出せなければ会社から必要とされなくなる。その事実は変わりません。じゃあ、何が変わったかと言うと、「努力の方法」です。
以前の私は、努力する=身を削って、がむしゃらに頑張ることだと思っていた。それしか知らなかったんです。でも実際は、そうじゃないんですよね。
アスリートだって、本番で力を発揮できる体をつくろうと思ったら、練習で体を酷使するばかりじゃなく休んで労わることだって大事な仕事なわけです。
会社員もそれと一緒。プロ会社員なら、いい成果を出すためにちゃんと休む。こんなシンプルなことに、気づけなかったんです。
私は今のところ、しばらくは会社員として働いていこうと思っています。そのために必要なのは、サステナブルな頑張り方。
長い社会人人生を短距離走みたいに一気に突っ走るんじゃなく、適度に給水ポイントをつくりつつ、遠い遠いゴールを目指すような長距離走の走り方ができるようになりたいです。
今思えば、私が「なんであんなにのんびりしていられるんだろう」と思っていた会社の先輩たちは、それがちゃんと分かっていたんでしょうね。
だから、生き急ぎ過ぎる私に「そんなに焦らなくていいんじゃない?」と言ってくれていた。的を射た助言だったのに、当時の私は全部無視していたんですよ。
あの頃の私は完全に視野が狭くなっていて、よく知らない著者が書いた自己啓発本に載っていることは「そうだそうだ」と鵜呑みにするくせに、身近な人からの言葉にはなぜか耳を傾けなかった。変な話ですよね。
だから、あの頃の私のようにもがいている20代にもし声を掛けるとしたら、「もうちょっと、あなたのことをよく見てくれている周りの人の意見を聞いてみてもいいんじゃない?」と言ってあげたい。
その人たちは、少なくとも今の自分を見た上で必要だと思うことを言ってくれている。簡単にシャットアウトするのではなく、耳を傾けてみる価値はあると思います。
性格は変えられないけど、「とらえ方」と「環境」はすぐ変えられる
ただ、「自分を甘やかして」「適度に休んで」って言われても、今までの自分の性格ってなかなか変わらないから、いきなりできるようにはならないと思うんですよ。
そういうときは、自分の性格じゃなくて、物事のとらえ方を変えてみるところから始めてみたらいいと思います。
さっきアスリートの例を出しましたが、私の場合は「休むことも、プロとして仕事をするための大切な努力の一つなんだ」ととらえられるようになってからは、抵抗感がなくなりました。
会社に復職した今も休みの日に実家の犬と戯れながら、仕事について考えちゃうときはあるんですけどね。そんなときこそ、「しっかり休むのも仕事だ」って自分に言い聞かせるようにしています。
あんなに気になっていた大学時代の同級生の活躍も、今はだいぶ気にならなくなりました。その理由は二つ。
一つは、休職したことで、一回つまづいてしまったわけで、みんなに追いつけなくても「もう別にいいや」って思えるようになったから。一度レールを外れたら、もうこのまま私は私のペースで生きていこうって思えるようになりました。
そしてもう一つは、自分の軸を持てるようになったから。私の場合、それはTwitterでした。休職直前に「今日も会社に行けなかった。まあいいか。生きてるし」とつぶやいたら、それがバズって、一気にフォロワーが増えて。
もっと前はビジネス系のインフルエンサーを目指したりして、人を鼓舞するような自己啓発的な内容をつぶやいていたんです。けど、そんなふうに弱音とか本音をつぶやいた方が、たくさんの人が共感してくれて、応援してくれるようになった。
そうやって認めてもらえたことで、私自身も自分のことを認められるようになったのは大きかったです。やっぱり誰かから認めてもらえないと、なかなか自分を認められないと思うんですよ。
私の場合、それがTwitterだっただけで、何でもいいと思うんです。とにかく自分を受け入れて認めてくれる場所を探す。それはすごく大事なことなのかなって。
仕事がストレスの原因だったら、転職したり部署異動したり、何かしら環境を変えることも一つの手段。私が復職した時も、営業から、もともと自分の入りたかった部署に異動させてもらいました。
会社って面白いですよね。同じ会社の中にいても、働く部署が違うだけでまるで違う環境です。一緒に働く人も違うし、ルールも違うし、仕事の進め方も違う。
これまでいた場所では自分の「短所」だと思っていたことが、新しい部署や職場に移ったら「長所」になることだって普通にあります。
だから、今いる環境がすべてだと思わず、自分が呼吸しやすい場所を自分で探してみるのもいいと思います。あきらめの悪さって、結構大事です。