外食や飲み会は楽しいものですが、何度も行くとそれなりにお金がかかります。たとえば、毎月の外食費のうち5,000円を投資に回したら、将来いくらになるのでしょうか。

今回は毎月5,000円を20年間積み立てるケースについて、運用商品別に20年後の最終積立金額を試算してみました。

銀行で毎月5,000円を20年間積み立てた場合

2022年11月現在、メガバンクの普通預金金利は年0.001%(税引前)です。銀行預金で毎月5,000円を20年間積み立て、複利運用した場合、元本120万円に対して20年後の最終積立金額は120万120円となります(税金、手数料等は考慮外)。

銀行預金は利回りがかなり低いため、20年間積み立てても、得られる利息は120円しかありません。実際は利息から税金が差し引かれるので、最終的な手取り額はさらに少なくなります。

銀行預金には『預金保護制度(ペイオフ)』があり、仮に金融機関が破綻しても預金1,000万円とその利息までは保証されるのがメリットです。ただし、銀行預金だけでお金を大きく増やすのは難しいでしょう。

投資信託で毎月5,000円を20年間積み立てた場合

投資信託とは、複数の投資家から資金を集めて1つにまとめ、専門家が運用するという金融商品です。そこで獲得した収益は、投資金額に応じて投資家に分配されます。

利回りが年3%の場合、毎月5,000円を20年間積み立てると、元本120万円に対して最終積立金額は164万1,510円です。年5%の利回りで運用できれば、最終積立金額は205万5,168円になります(税金、手数料等は考慮外)。

投資信託は比較的高い利回りが期待できるため、銀行預金よりもお金を大きく増やせるかもしれません。投資信託の利益には税金がかかりますが、『つみたてNISA(少額投資非課税制度)』を利用すれば非課税で運用できるので、利益がそのまま手元に残ります。

ただし、あくまで投資ですので、元本割れのリスクがあります。

毎月5,000円を自己投資に回すのも選択肢

外食や飲み会に使っているお金のうち、月5,000円を読書や資格取得などの自己投資に回すのも選択肢です。

5,000円でお金の本を数冊購入し、書かれている内容を実践して月1万円節約できるようになれば、投資した5,000円はすぐに回収できます。

また、資格勉強の授業料や教材費にお金を使い、仕事関連の資格を取得すれば、勤務先で評価されて収入アップにつながるかもしれません。好条件での転職が実現したり、独立できたりする可能性もあるでしょう。

積立NISAで月3000円を投資すると将来いくらになる?