秋から冬にかけて旬を迎える「さつまいも」。ホクホクの焼き芋を食べると幸せな気持ちになりますよね。一言でさつまいもと言っても色々な種類のものが売られていて、「どれを買えばいいのか分からない」と悩んでしまう方も多いはず!
今回は楽天市場で購入した「産地厳選 さつまいもの食べ比べセット 約1kg 5品 約5kg入」(3580円/税込)に入っていた5種類のさつまいもを、焼き芋にして食べ比べてみました。それぞれの特徴について紹介していきます。
◆美味しいさつまいも選びのポイントは?
さつまいもは、形や大きさ、色味などの個体差が大きく、どれを選べばよいのか悩みますよね。店頭で山積みされたさつまいもは見た目で選ぶしかないので、農家の友人から聞いたさつまいもを選ぶときの大事なポイントからお伝えしていきます。ポイントを押さえて甘くて美味しいさつまいもを選んでみてくださいね!
◆①形や重さ
形はひょろひょろとした細長いものではなく、ふっくらと丸みがあるものを選んでください。持った時にずっしりと重いのも大事なポイントです。
◆②皮や表面の凹凸
まずは、表面の色とツヤに注目してみてください。一般的に美味しいさつまいもは全体にツヤがあり、皮の色が均一で鮮やかな紅色をしています。ひげが堅かったり、表面に黒い斑点があるものは繊維質が多くねっとり感が少ないです。傷や変色があるものは傷んでいる可能性があるので注意が必要です。
◆③切り口の蜜
もし、皮まで蜜がにじみ出ているものを見つけたらラッキー!蜜がたっぷりで甘みが強い証拠です。さつまいもの両端の切り口が蜜でべたついていたり、黒や茶色の斑点があるものは糖度が高い可能性があります。よく見て選んでみてくださいね。
◆5種類のさつまいも食べ比べ
今回紹介するのは、左から「紅はるか」、「なると金時」、「安納芋」、「シルクスイート」、「パープルスイート」の5種類です。今回はすべて焼き芋にして食べ比べていきます。
◆甘くてしっとりした「紅はるか」
「ほかの紅芋よりはるかに優れている」ということから名前が付けられたというくらい、5つの中で一番甘みを感じるお芋で、食感は柔らかく蜜がたっぷり。しっとり感が特徴で、焼き芋で食べるのがオススメのさつまいもです。紅はるかは安納芋に近い甘さを感じましたが、ねっとりとした安納芋と比べるとしっとり感が強くスイーツのようでした。
◆素朴な甘さでホクホク食感の「なると金時」
程よい甘みでしっとり感は少なく、ホクホクした栗のような食感です。他のさつまいもに比べ濃厚さは感じず、素材の味をしっかりと感じることができます。昔懐かしい味が特徴のさつまいもで、他のさつまいもに比べ糖度が少ないことからヘルシーに食べられるのが嬉しいですね。
◆甘くてねっとりした「安納芋」
蜜芋ブームの火付け役となった美味しいお芋。水分量が多くねっとりとしていてとにかく柔らかいです。紅はるかに負けず劣らずの甘みで、まるでカボチャのような食感でした。あま~いお芋が好きな方にはたまらない品種です。
◆なめらかな食感の「シルクスイート」
甘さも十分にあり、きめ細かいまさしくシルクのようななめらかな食感が特徴。ふわっとしていて、とても上品な舌触りです。「濃厚すぎないけどしっかり甘味を感じる」といった印象でした。
◆一番甘さ控えめ「パープルスイート」
この中で唯一の紫芋でホクホク食感です。この中では一番甘さ控えめで濃厚すぎない、素朴な味に感じました。紫色を活かした洋菓子作りなどに使用することが多い品種でさっぱりとしていて上品な味わいなので、鮮やかな紫色を活かして料理に使用するのがオススメかなと思います。
◆買ってみた正直な感想は?
同じさつまいもでも、甘さや食感などそれぞれが全く違う味わいでした。スイーツのような甘さや濃厚さ、焼き芋としてバランスを求めるのであれば、個人的には「安納芋」が圧倒的でした。さつまいもらしいホクホク感を重視するか、濃厚ねっとり感のあるものが好みかによっても選ぶお芋は変わってきそうです。
正直値段だけみると割高な気もしますが、ネットショップでお手軽に変えて、色々な種類の美味しいさつまいもを食べ比べできて楽しかったので、当たりだったなかなと思いました。5kg入っているので食べきる自信がない場合は、友人などと割り勘で購入してもいいかもしれませんね。
<文/鈴木風香>
【鈴木風香】
フリーライター・記者。ファッション・美容の専門学校を卒業後、アパレル企業にて勤務。息子2人の出産を経てライターとして活動を開始。ママ目線での情報をお届け。Instagram:@yuyz.mama