有給休暇が残ったまま退職すると取り返せない?
退職日が迫ってくると、引き継ぎや手続きでバタバタする毎日。
「うっかり有給休暇を忘れていた!」なんてことは少なくありません。
「会社にお願いすれば取り返せるのでは?」
と思いがちですが、有給休暇の消化には決まりがあります。
基本的に取り返すことはできない
有給休暇が残ったまま退職してしまうと、基本的に取り返すことはできません。
つまり、退職後は無効になってしまうというわけです。
いくら勤続年数が長くても、例外が認められることはほぼないと覚えておきましょう。
■ 残った分の有給休暇は買い取ってもらえる場合もある
有給の買取は原則的には禁止といわれていますが、退職後無効になった有給は会社に買い取ってもらうことができる場合があります。
しかし、それは会社との交渉の上で成り立つもの。
会社側が「NO」と言えば、買取は認められません。
認められた場合は、買取金額を会社側と相談して決定することになります。
基本的に有給休暇は就業中に消化することを促されるため、金額は会社の指示に従うことがほとんどです。
有給休暇が残ったまま退職する前に押さえておきたいポイント4選
有給休暇が残ったまま退職した場合、どこかもったいない気がしますよね。
しかし、退職後に気づいてもどうすることもできないのが現状。
退職前にきちんと対処しておくことが大切です。
ここでは、有給休暇が残ったまま退職してしまうことがないように、気をつけておきたいポイントを紹介します。
会社の就業規則を確認する
退職の事務手続きや引き継ぎなどで、就業規則までも確認できない人は多いと思います。
会社の就業規則には退職に関する事項が記載されていることがあるため、退職前に確認しておきましょう。
普段から有給休暇を取得していない人であればなおさらです。
・「現時点で有給休暇がどれだけ残っているのか」
・「どれだけ消失してしまっているのか」
などを知る意味でも早めに確認しておくことが必要です。
気になる退職金のことや有給休暇消化のことが記載されていれば、退職後にトラブルになることもありません。
引き継ぎや退職の挨拶の前に有給休暇を消化しない
退職する前に必ずやっておきたいのが、「引き継ぎ」です。
退職後に後任者がスムーズに業務を進めるために、引き継ぎ業務は最優先事項といっても過言ではありません。
引き継ぎの前に有給休暇を取得してしまった場合、不信感を持たれることも……。
円満に退社するためにも、まずはやるべきことをリストアップして優先順位をつけることが大切です。
せっかくの有給休暇、のんびり過ごしたいですよね。
すべての引き継ぎや手続きが終了してから、気兼ねなくリフレッシュするくらいが丁度よいでしょう。