年末年始の暴飲暴食や不規則な生活は、日本の冬の風物詩といっても過言ではないでしょう。
- この時期くらい好きに飲み食いをしてのんびり過ごしたい!
- 1月7日の“七草粥の日”を迎える頃には内臓の疲れも出てきたりして、そろそろ飲食・生活のペースを戻さなくては…
などと思い始めるのです。
そんなときにオススメしたいのが、腹部を緩やかにねじって内臓機能を高めるヨガのポーズです。
今回はその中から「聖者マツィエンドラのポーズ」をご紹介。
得られる効果と正しいやり方を解説していきたいと思います。
ヨガの「聖者マツィエンドラのポーズ」とは?
今回紹介するのは「聖者マツィエンドラのポーズ(アルダ・マツィエンドラ・アーサナ)」。
“アルダ”とは半分の意味で、“マツィエンドラ”とは神話に出てくる伝説上の聖者・魚の王のこと。
魚の王がヨガを学んだことを知ったヒンドゥー教の三大神のひとり・シヴァ神が祝福し、マツィエンドラに捧げるアーサナ(ポーズ)として「聖者マツィエンドラのポーズ」と名付けたと言われています。
床に座った座位の姿勢で腹部をねじり、多くある“ねじりのポーズ”の中でも定番なポーズです。
内臓のマッサージによって内臓機能を高めることに加えて、次のような効果にも期待されています。
聖者マツィエンドラのポーズで得られる4つの効果
ここでは「聖者マツィエンドラのポーズ」で得られる効果についてお話していきましょう。
内臓機能を高める
背骨を片側半分にねじり、腹部に適度な刺激を加えることで、内臓がマッサージされ、腸や膀胱が活性化されると言われています。
ポーズの最中は吸う息でお腹を膨らませ、吐く息でお腹をへこませるように呼吸を丁寧におこなってあげると、内臓マッサージの効果がより得やすくなるでしょう。
脇腹のシェイプアップ
腹部をねじる聖者マツィエンドラのポーズは、脇腹のシェイプアップにも効果的です。
と言っても、ただねじるだけではなく、ねじった姿勢で呼吸をすることがポイント。
腹部を横から包むように位置する腹横筋という筋肉は、お腹をへこませるコルセットのような働きをするのですが、息を大きく吐きながらお腹を薄くすることで使われます。
ねじるポーズは呼吸が浅くなりがちなので、今一度意識を向け直し、同時にシェイプアップ効果も狙ってはいかがでしょうか。
骨盤を整える
聖者マツィエンドラのポーズは、骨盤を起こし、坐骨をしっかりと床につけた姿勢で上体を左右にねじるポーズです。
骨盤まわりの筋肉をほぐしたり、骨盤を整える効果に期待できるでしょう。
姿勢の改善
骨盤を起こして座ると背筋がピンと伸びてくるのは、骨盤が背骨の土台となっているから。
そして、背骨は身体の中心に位置します。
背骨が整うことで、姿勢の改善にもつながると言うことができるでしょう。
背骨やその周辺の筋肉が緩むことで自律神経の働きが活発になり、心身の健康維持にも役立ってくれますよ。
- 注意点
- ただし、「聖者マツィエンドラのポーズ」では腹圧がかかるので、妊娠中の人や生理中の人は控えましょう。