ブルージルコンとはとても優しい青を纏う石です。12月の誕生石といえばターコイズが有名ですが、ブルージルコンも12月の誕生石なのをご存知ですか。パワーストーンにもなるブルージルコンの石言葉や特徴などを詳しくご紹介します。ブルージルコンの宝石としての価値や魅力を知り、あなたの運気もアップさせましょう。
12月の誕生石ブルージルコンの石言葉は?
12月の誕生石ブルージルコンの石言葉|①安らぎ
12月の誕生石ブルージルコンの石言葉1つ目は「安らぎ」です。穏やかな澄んだ青色のブルージルコンは、古来より御守りや魔除けとして使用されてきました。石言葉の通り人々の苦しみを和らげ安らぎをもたらす石とされています。
特に中世では伝染病をはねのけたり、出産の際には女性の身を守る石として護符のような役目を持っていたといわれています。光沢がなくなるのは災厄が近づいているサインと信じられていたそうです。そのためブルージルコンの強い輝きは、よくない気を浄化するといわれています。
12月の誕生石ブルージルコンの石言葉|②夢みる思い
12月の誕生石ブルージルコンの石言葉2つ目は「夢みる思い」です。ブルージルコンのパワーは疲れた心を癒し、純粋な心をとり戻すといわれています。忘れていた夢や願いを呼び覚ます力のある石です。
持ち主の心を理解し未来へと導いてくれるでしょう。夢を思い出し実現するための力を与えてくれることが、この石言葉の由来となっています。思いが強いほど大きな力を貸してくれるでしょう。あなたの魅力や才能を引き出す守護石となってくれます。
12月生まれの人を守護する誕生石としてはターコイズも有名です。ターコイズの石言葉や効果を詳しく知りたい方は、こちらもご覧ください。
12月の誕生石ブルージルコンの石言葉|③成功
12月の誕生石ブルージルコンの石言葉3つ目は「成功」です。ブルージルコンはとても前向きなパワーを秘めている石です。持ち主の人生に富や豊かさをもたらすといわれています。思い出した夢や目標を成功まで導く力を与えてくれるでしょう。
「成功」の石言葉の通り仕事運や金運をアップしたい方にもおススメのパワーストーンです。積極的に行動できるように力を貸してくれます。あなたの魅力や可能性を引き出してくれるでしょう。
ブルージルコンは自分に自信をつけたい方や素敵な恋愛をしたい方にも効果のある石です。恋愛におススメのパワーストーンをもっと知りたい方はこちらも参考にご覧ください。
12月の誕生石ブルージルコンの特徴5選|硬度や色の秘密も
12月の誕生石ブルージルコンの特徴|①金剛光沢
ブルージルコンの特徴1つ目は金剛光沢(こんごうこうたく)を持っていることです。光沢とは光の反射による表面の輝きを表します。金剛光沢を持っている宝石はダイヤモンドとブルージルコンの2つだけです。真珠や琥珀などの不透明な宝石を除き、ほとんどの宝石はガラス光沢に属します。
ガラス光沢とはガラスのような光り方をする鉱物を指します。一方金剛光沢とは「金剛石」の和名を持っているダイヤモンドのような特別な輝きを指します。ランクとしても金剛光沢はガラス光沢よりも上に位置しています。
鉱物の硬さや屈折率の高さなど条件が揃わないと金剛光沢ほどの強い輝きは出ません。そのため金剛光沢をもつ鉱物はとても希少です。ブルージルコンはまさに、ダイヤモンドと同等の輝きを持つ石と言えるでしょう。
12月の誕生石ブルージルコンの特徴|②複屈折
ブルージルコンの特徴2つ目は複屈折です。屈折とは光を当てた際に石の内部で光が方向変換する現象です。中でも複屈折は石の中に入った光が、2つの方向に別れ屈折する現象を指します。
そのためブルージルコンを通して何かを見ると、見たものが二重に見えます。例えば一本の直線が二重線に見えるなどの現象です。これは複屈折による効果です。視覚的効果として「ダブリング」と呼ばれます。複屈折ではモザイクのような複雑で美しい模様も生じます。他の宝石ではあまり見られない現象でしょう。
石に深みが加わり厚みが増したように見えます。また光が曲がる度合を屈折率といいます。宝石の場合、この屈折率が高いほどきらきらと光り輝いて見えます。ブルージルコンの高い屈折率は、1つ目の特徴でご紹介した金剛光沢を作る上でも大きな要因となっています。
12月の誕生石ブルージルコンの特徴|③変化する色
ブルージルコンの特徴3つ目は熱によって変化する色彩です。ジルコンは加熱処理すると色が変化する性質を持っています。熱によりジルコンの色を決めている酸素濃度が変化するためです。
もともと赤やオレンジ・緑などたくさんのカラーがジルコンには存在しています。中でも無色透明や黄色いジルコンを熱して生み出した石がブルージルコンです。緑がかった優しい青みを帯びた宝石になります。この加熱処理を「エンハンスメント」といいます。
宝石の魅力をより引き出すために行う人工的な加工法です。エンハンスメントにも種類がありますが、必要最小限の処理を施す方法なので日本では宝石の価値が落ちることはありません。反対に非加熱処理のブルージルコンはほぼ存在しないといわれています。自然のままのブルージルコンの色は非常に薄く透明に近いブルーです。
POINT
直射日光に注意!
ブルージルコンは直射日光にとても弱いです。1時間ほど日にあたり続けると50%も色が褪せてしまいます。覚えておきましょう。暗所で数日保管すると元の色に戻ります。
12月の誕生石ブルージルコンの特徴|④ケイ酸塩鉱物
ブルージルコンの特徴4つ目はケイ酸塩鉱物の一種であることです。ジルコンはマグマが冷えて固まった火成岩の中から産出される結晶です。結晶の形は正方晶系と呼ばれる結晶系です。
底面が正方形で側面が長方形になる四角柱の形状が多いでしょう。岩石が風化してできた小石や砂などが積もってできる堆積岩に含まれていることもあります。
鉱物の硬さを表すモース硬度は7.5です。最も硬い鉱物とされるダイヤモンドがモース硬度10なので、場合によっては傷ついてしまうこともあるでしょう。水晶よりは硬いですが装飾品などに加工する際は、欠けてしまわないよう注意が必要です。石を保護するようなデザインにするとよいでしょう。
12月の誕生石ブルージルコンの特徴|⑤特殊な分類法
ブルージルコンの特徴5つ目は3種類の特殊な分類法を持っていることです。ジルコンは結晶への形成過程で、放射性物質を取り込んでしまうことがあります。しかしウランなどの含有量が高くなると結晶の内部構造が破壊されてしまうのです。
破壊されたジルコンは宝石としての輝きも減り、魅力も半減してしまいます。そのためジルコンはウランなどの含有量で次の3種類のタイプに分けられます。他の宝石にはない不思議な特徴を持った石です。
ジルコンの3種類の分類法
ロータイプ | 結晶構造が大きく崩れているジルコン。屈折率も低く硬度も6.5など低くなっている状態です。 |
インターミディエイト | ロータイプほどではないですが、結晶構造に多少の損傷がみられるジルコン。 |
ハイタイプ | 完全な結晶構造を持つジルコン。放射性物質の損傷を全然受けていないか、ほぼ受けていない状態です。 |
緑色のジルコンはロータイプが多いといわれています。またロータイプのジルコンにはダブリング効果もみられません。宝石として使用されるのは透明度の高いハイタイプのジルコンです。