3.今日から実践!夫婦関係を修復する20の行動
では、こじれてしまった夫婦関係を修復するにはどんな行動をとればいいのでしょうか?
今日から実践できる簡単なものから長期戦で挑む意識改革まで、20の方法をご紹介していきます。
(1)夫婦仲悪化の原因を解決する
まず、一番にやるべきことは【夫婦仲悪化の原因を解決すること】です。
あなた達の夫婦仲が悪くなった原因は、なんでしょうか?
- 夫の自分勝手な振る舞いに嫌気がさしている
- 共働きなんだからもっと家事を手伝って欲しい
- 子どもばかりでなく夫である自分にも目を向けて欲しい
など、夫婦それぞれに言い分があるはず。そこを冷静に話し合い、原因を解決していきましょう。
その際肝心なのは、気に入らないことが起きた時ではなく【お互いがリラックスしている時】に話をすることです。
「こないだの○○だけど、本当はやめてほしいの。」「気持ちは分かるけど、分かってもらえたら嬉しい。」など、前向きな口調で話し合うことは必須です。
(2)1日に1回感謝の気持ちを伝える
夫婦間に殺伐とした空気が流れている時、大抵の場合【感謝の気持ち】を伝えていません。
お互いに譲れない部分や大嫌いな面があって、夫婦仲が悪化しているのは分かります。しかし、相手にもいいところは必ずあるはずです。
- 夫はだらしないけど子煩悩
- ヒステリックに怒鳴る妻だけど子育ては一生懸命
- 家庭をかえりみない人だけど仕事で成果を出している
など、相手の良いところをみつけて 1日に1回「ありがとう。」と言いましょう。
(3)夫婦二人の時間をもつ
最近、夫婦二人の時間を持てていますか?子どもの誕生と共に、夫婦の時間がめっきり減ってしまったという人も少なくありません。
でも、これはとてもおかしいことですよね。 夫婦仲を改善しようとしているのになぜ二人の時間を過ごさないのでしょうか?
- 子育て中で時間がない
- 仕事が忙しくて無理
- 休日や有給は家族の用事で埋まってしまう
など、言い分は分かりますが、これではいつまで経っても夫婦時間なんて持てません。
もともと、日本人は夫婦二人で過ごすのが苦手。照れくさく感じる人もいるでしょう。でも、いざ二人で出かけると新鮮で楽しいことに気付くはずです。
騙されたと思って、子ども達が学校にいる平日にデートに出掛けてみて下さい。たったそれだけのことで、会話が弾みパートナーへの愛情がよみがえりますよ。
(4)たわいもない話をする
夫婦デートと同じ要領で【たわいもない話】をするのもおすすめです。
最近、夫婦の会話が必要最低限になっていませんか?
忙しい毎日を過ごしていると、伝達事項や子どものことしか話さなくなってしまいますよね。しかし、これでは夫婦間のコミュニケーション不足に陥ります。
夫婦はビジネスではありません。最低限の会話だけでなく、お互いの心の内を話すことで一層仲を深めるものではないでしょうか?
今日食べたもの、偶然会ったママ友の話、最近のニュースについてなど、何気ない会話を楽しむ時間を持ちましょう。
もし、パートナーが「疲れているから、どうでもいい話はやめてくれ。」というなら、夫婦仲悪化に別の理由が隠れているかもしれません。夫婦の対話が難しい時には、(20)の夫婦関係のプロに相談する段階かもしれません。
(5)夫婦関係をどうしたいか伝える
「夫婦間の険悪な雰囲気を変えたいのにどうにもできない…。」そんな時には、素直に「あなたと仲良くなりたい。」「夫婦仲良く、この先もずっと一緒にいたい。」ということを伝えましょう。
今この文章を読んでいる人は、「そんなこと伝えたことない。」という人が大半では?
それもそのはず。パートナーに対して素直になれず、自分が正義。相手が悪い。という気持ちが先行しているせいで、夫婦関係が悪化しているわけですから。
でも、そう思っているうちは夫婦仲改善なんて無理です。二人の関係を修復したいなら、素直に気持ちを伝えましょう!
(6)相手の要望を理解する
相手の要望を理解して、少しでも実行してみることも大事です。
夫側、妻側、それぞれに言い分があるはず。それをお互いに少しずつ改善すれば、喧嘩の原因がなくなります。
私は「夫にもっと子ども達と遊んで欲しい。」と思っていました。対して夫は、「子どもも大事だけど私自身にもっと構って欲しい。」と考えていたようです。そこで、朝優しく起こしたり「いつもありがとう。結婚してよかった。」と感謝の気持ちを伝えたりすると、子どもと沢山遊んでくれるようになりました。ちょっと面倒な夫ですが、お互い譲歩することが大事だなと思いました。
(7)相手を褒める
夫婦になった途端、相手を褒めることを忘れている人が大勢います。
日常生活で相手がいて助かった。ありがたい。と思うことがあっても、言葉に出さない夫婦が少なくありません。
- いつもキレイだね。僕には勿体ないくらいだよ。
- あなたが頑張ってくれているお陰だね。ありがとう。
- 子ども達がパパじゃないとできないって言ってた。やっぱり頼りになるね。
など、意識してパートナーを褒めましょう。
いくつになっても褒められるのは嬉しいもの。褒められた分だけ「もっとパートナーのためになることをしたい!」と思えます。この積み重ねでどんどん夫婦仲が深まります。
(8)相手が喜ぶことをする
さて、褒められる前に相手が喜ぶことをするのも、夫婦関係を改善するテクニック。
- 茶碗を洗ってみる
- 会社帰りに妻が好きなお菓子を買って帰る
- 夫が好きなメニューを一品追加する
など、日常のちょっとしさ気遣いや優しさが夫婦の絆を深めるきっかけになるかもしれません。
(9)自分が変わることも必要
妻のこんなところがイヤだ。夫のこんなところが大嫌い。夫婦仲が悪い時には相手の荒探しばかりをして、さも「責任は相手にだけある!」という考えになりがちです。
でも、大抵の場合夫婦それぞれに問題があります。
相手を責めてばかりいないで、「自分はどうだろうか?」振り返ってみましょう。あなたが変われば、パートナーも変わります。
(10)夫婦仲が良いカップルと会う
周囲に夫婦仲が良いカップルがいれば、実際に会ってみるといいでしょう。
仲良し夫婦はいつも笑顔が絶えず、家族みんなが幸せそうです。「こんなにも仲がいい夫婦がいるんだ!」と驚くと同時に、「自分達もこうなりたい!」と思えるはずです。
反対に、夫や妻の悪口ばかり言う集団に属していると夫婦仲は益々険悪になります。
まさに、類は友を呼ぶ。険悪ムードから抜け出したいなら環境から変えていきましょう。
(11)手紙を書く
あなたがパートナーに手紙を書いたのは何年前でしょうか?
「もうずいぶん書いていないなぁ。」と言う人は、誕生日や記念日に手紙をしたためてみましょう。
いざペンを取ると、言葉で語るより格段に素直な気持ちが書けることに気付くはず。長年の感謝の想いや将来の目標などを書いて渡せば、夫婦仲改善のきっかけになりますよ。
また、手紙にはちょっとしたプレゼントを添えるのも良いかもしれません。
特に結婚した女性は、高価で派手なものより実用品がうれしかったりするもの。生活に追われがちなママやワーママならなおさら高価なものより日常を幸せにしてくれるもののほうが「私のことを考えてくれてる」と思ったりするものです。
(12)セックスは大事なコミュニケーション
【病気などの特別な理由がないのに1か月以上性交渉がないカップル】は、セックスレスと定義されます。
たかがセックス。そんなのどうでもいい。と考えている人は要注意。
実は、セックスレスには相手の不満が隠れていることがあるのです。
- パートナーに対する不服
- 夫や妻対する妬みや嫉妬
- 金銭不安
など、とてもセックスレスとは結び付きそうにないことが隠されています。
セックスレスの解消は難しく、気持ちの面が追いつかないという人も沢山います。
(13)夫婦をテーマにした歌を聴く
さて、ここまで沢山の方法を書きましたが、「夫婦仲を改善したい気持ちはあるのに、いざ相手の前に立つと意固地になってしまう。」という人もいるでしょう。
そんな人は、騙されたと思ってこの歌を聞いてみて下さい。
槇原敬之さんの「テレビでも見ようよ」という曲は、長年連れ添った夫婦を表現した名曲です。
夫婦関係がボロボロの時にこの歌を聞くと、涙が頬を伝うはずです。そしてあなたはこう思うでしょう。「あぁ、自分はなんで意地を張っていたんだろう。素直になろう。」と。
(14)相手の目を見て話す
テレビやスマホを見ながら生返事をしているあなたへ。それは、今すぐやめましょう。
- 相手と距離を置こうとしている
- 相手に興味がない
- 相手に隠し事をしている
- 相手に悟られたくないことがある
など、相手の目を見て話さないのは心理学的にもよくありません。
自分の方を見て話してくれないパートナーを、心よく思う人なんていませんよね。親しき仲にも礼儀あり。最低限のマナーとして、相手の方を向いて話を聞きましょう。
(15)相手を名前で呼ぶ
結婚生活が長くなると、相手のことをパパ・ママと呼んでしまう人もいるでしょう。「ちょっと」「ねーねー」など、名前すら呼ばないケースも少なくありません。
でもそれでは、味気ないし寂しいですよね。
想像してみて下さい。もし「○○さん、お帰り。」と言われたら、あなたはどう思いますか?気恥ずかしさもあると思いますが、絶対に嬉しいはずです。
「どうしたんだろう?何かあったのかな?」と、一気に相手に興味が湧きませんか?
名前を呼ぶ方法は簡単なのに効果絶大。ぜひ今すぐ、奥様や旦那様を名前で呼んでみましょう!
(16)相手に「勝ってやる!」という気持ちを捨てる
真面目で曲がったことが大嫌いな人にありがちなのが、「絶対に自分が正しい!」という信念からパートナーに【戦い】を挑んでしまうケースです。
そして、多くの場合ヒートアップしてしまい「自分が勝つ!」という戦争のような状況になってしまいます。
こうなると、もう相手が謝ってくれるまで終わりません。とにかく自分は悪くない。相手に謝罪させたい。という一心で、次から次に過去の出来事を掘り出し責め立てる人もいるでしょう。
このようなことが繰り返されると、夫婦仲は最悪な状態になってしまいます。
例え相手が悪くても、どこかで折り合いをつけなければ仲が悪いままです。時には譲歩して「許す」ことを覚えるのも、夫婦仲修復に大事なことです。
(17)「愛している」と伝える
あなたが夫婦仲を修復したいのはなぜですか?
様々な理由があると思いますが、なんだかんだ【パートナーを愛している】からではないでしょうか?
そのことを、是非相手に伝えましょう。愛している。だから夫婦仲を改善したいんだと。
険悪ムードが漂っている時には、「自分のことが嫌いなんだ。」と相手は思っているはずです。でも、決してそうではないですよね?
愛しているからこそ仲直りしたい。その気持ちを素直に伝えましょう。
(18)夫婦対等な立場で話す
夫婦関係に【格差】があるのは好ましくなく、いつも対等な関係であるべきです。
分かりやすい例がモラハラです。モラハラは言葉や態度で相手を支配し、夫婦の間に主従関係を作り上げます。
- パートナーの収入、性格、容姿に文句や嫌味を言う
- 相手の意見を全否定する
- 「誰のおかげで生活できているんだ」など、あたかも自分が優位であるような発言を繰り返す
- 巻き起こるトラブルの全てをパートナーのせいにする
など、相手を支配してコントロールするような関係は正常とではありません。
また、働く女性が増えた今、夫より経済力を持つワーママが【モラハラ妻】になってしまうケースもあるようです。
夫婦にどちらが強い、弱いはありません。対等な立場で相手を敬う心を忘れないようにしましょう。
(19)前向きな別居をしてみる
どうしても同じ空間にいるのがしんどい夫婦は、前向きな別居もアリです。
- 夫婦がリフレッシュできる
- ちょうどよい距離感で良好な関係が保てる
- 週末に会うだけなら喧嘩が起きない
など、前向きな別居にはメリットも多いです。
最近では、お子さまが巣立ったシニア世代にも前向きな別居を選択する人が増えていますよ。
(20)夫婦関係のプロに相談するのもアリ
夫婦で対話するのも厳しい場合には【夫婦関係のプロ】に相談してみましょう。
【夫婦関係・相談】と検索してみると、NPO法人や心理カウンセラーの相談窓口が数多くヒットします。
夫婦関係を修復したい。誰かに間に入って仲を取り持って欲しい。このような人は、一度相談してみましょう。