整理整頓や片づけは、少しでも生活を快適にするために避けては通れない課題の1つですが、いざ取り組んでみると「なかなか片づかない…」という方は少なくないようです。そこで、整理収納アドバイザーとライフオーガナイザーの資格取得の際に学んだ内容から、仕事や家事、気持ちを片づけるときの基準にしていることを紹介します。
|“わたし”というお店の閉店時間を決める
「見えない家事」という言葉が話題になったことがありましたが、まさにそれらの、そんなに意識してやってはいないけどやめると途端に家が回らなくなる家事たちが、いっこうに終わらない。そう感じるのが、特に週末です。
起きてから、ほとんど座らずに動いている気がするのに、なんで終わらないのだろう。
そして、家事をはじめてから相当の年月がたっているのに、どうしてもっと質もスピードも上がらないのか…。
小さく凹む、そんな週末が多いです。
そして、家事がひと段落ついてちょっとひと息ついている時に限って、娘が何かしら頼み事をしてきます。それはきっと、「わたし」というお店がまだ開いていて、サービスを受けられると思っているからなのではないか、とあるとき気がつきました。
家事って、朝から晩までずっと仕事場でお客様と一緒にいるようなものなので、やろうと思ったら起きた途端から寝る瞬間までできてしまう。まるでブラック企業か365日24時間営業してくれるコンビニのようです。
そんな働き方を避けるため、あるとき「わたし」店の開店時間と閉店時間を決めました。開店の定義は、自分のことを後回しにして、娘のことや家のことができる状態。閉店は、本日の家事サービスを終了し、家のことは一切やらない状態です。娘に何か頼まれごとをされても「今日は営業を終了しました」と伝えます。
・平日の開店時間は6時
平日の起床時間は5時くらいですが、そこから娘を起こす6時までの1時間は身支度をしたり、夕飯の仕込みをしたりなどの開店準備の時間です。娘を6時、6時5分、6時10分…と5分か10分おきに起こすところから、「わたし」という店が開店します。週末は、娘が起きる時間が開店時間です。
・閉店時間はだいたい20時~21時
我が家は、必ず夕飯後にお風呂に入ります。そのため、お風呂に入るまでには食器洗いやゴミ捨てなどすべての家事を終わらせるようにしています。お風呂は大体娘と一緒に入ります。学校生活でのちょっとした悩みなどをその時に話してくれることも多いからです。そして、娘より先にお風呂を出て、洗濯物を洗濯機に入れタイマーをセットしたら、「わたし」店のシャッターが閉まり「本日の営業は終了しました」の看板が立ちます(という、妄想をします)。これは、家の中でなかなかスイッチオフにできない自分に「もう休んでもいいんだよ」としっかり伝えるためです。そこからは自分の時間なので、家のことを忘れます。スキンケアをしつつ体をほぐしたり、本を読んだり、テレビをみたりして自由に過ごします。
我が家はお風呂から出たら何も食べないので、水やお茶を飲んだコップくらいしか追加の汚れ物は出ません。なので、それらを洗うための「残業」はせずに、翌日にまわしてしまいます。ただ、週3日くらいはお風呂上りにコールドプレスジュースを絞って娘と一緒に飲むので、その後の洗い物だけは閉店後の残業としてやると決めています。
日々の家事を「開店時間中のメインサービス」としてやっているのか、「残業として」やっているのかの区別を意識してつけるようにしたことも、「常に家事に追われているのだ」という気持ちを減らすことにつながりました。