ETFでも投資信託でも中長期投資ができる

ETF、投資信託ともに中長期投資に適した商品があります。

分散投資ができ、複利効果も得られる

ETFでは「株式ETF」、「債券ETF」、「REIT ETF」の主要資産ETFは運用コスト(信託報酬率)も低く抑えられているので、中長期投資に向いています。中長期投資で重要なのは資産を分散させることです。例えば、日経225 ETFを購入すれば、実質的に東証1部上場の225銘柄に分散投資することになります。中長期で成長を狙うには最適な銘柄といえます。

もう1つ、中長期投資の大きなメリットは複利効果を得られることです。投資信託には分配金を支給する銘柄と、しない銘柄があります。分配金を支給せずに元本に組み入れると、組み入れた分にも分配金が付くため、より高い利回りでの運用が可能になります。中長期投資を目指す場合は、分配金を元本に組み入れるタイプの銘柄を選ぶとよいでしょう。

それぞれの商品性、強みを理解して使い分けもあり

ETFと投資信託は取引方法が違いますが、併用するのも1つの方法です。それぞれの商品の特性や強みを理解して使い分ければ、より利益を得る機会が増えるかもしれません。例えば、リアルタイムで取引できるETFで機動的に利益を得ながら、投資信託では積立投資でコツコツ増やすといった方法です。

ETF、投資信託を購入できるネット証券会社は?

ETF、投資信託ともに証券会社で購入することができます。そのため、証券会社に口座がない場合は、まず口座開設の申し込みをする必要があります。

ETFは上場銘柄なので、どこの証券会社でも購入することができます。しかし、投資信託は各社ごとに取り扱っている銘柄が異なるので、希望する銘柄を必ず買えるとは限りません。数あるネット証券会社のなかから、投資信託が充実しているSBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、auカブコム証券を比較してみましょう。

▽インターネット証券5社の投資信託取扱銘柄数・申込手数料の比較
 

会社名 取扱銘柄数 申込手数料
SBI証券 2,637本 インターネットコースは原則無料。
インターネットコース以外は基準価額の最大4.4%(税込)
楽天証券 2,600本以上 無料
マネックス証券 1,167本 無料
松井証券 1,267本 無料
auカブコム証券 1,253本 無料

※2020年11月15日現在の数値

手数料はインターネット取引なら5社とも無料です。取扱い本数はSBI証券と楽天証券が群を抜いて多いですが、ほかの3社も1,000銘柄以上はあるので、選択肢は広いといってよいでしょう。

まずは投資信託がおすすめ。目的やスタイルによってETFにチャレンジするのもアリ

ここまでETFと投資信託の違いをみてきました。似たようなイメージがある両者ですが、異なる点やそれぞれの特性があることがおわかりいただけたと思います。

初めての投資なら、まずは投資信託から始めるのがおすすめです。市場全体の仕組みや値動きを学びながら、経験値を積んだ上でETFにチャレンジすると、よりリスクを軽減できるでしょう。ETFも投資信託も、中長期投資に向いています。

金融機関の選択に関しては、ETFと投資信託を両方購入できる証券会社のほうが、選択肢が多い点で有利です。まずは口座を開設し、投資の目的や自分のスタイルに合った方法で、資産運用成果の向上を目指してみてはいかがでしょうか。

※本記事は2020年11月15日現在の情報を基に構成しています。口座を開設する際は、各証券会社のホームページで最新の情報をご確認ください。

提供・ANA Financial Journal

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