たとえば“生理の貧困”は男性には話しづらい
――それが今回3月に開かれた『女性による女性のための相談会』に繋がったわけですね。約60名もの実行委員が集まったと聞きました。
松元「はい。『年越し支援・コロナ被害相談村』のスタッフだった女性およそ20人と、『やはり、男性相談員には、生理用品など女性特有のニーズは話せないよね』、『次は女性だけでやろうよ』という話になり、最終的に60人が集まったんです。一応、みなさんに声を掛けを始めたのは私ですが、この委員会は縦のつながりはなく、横のつながりで作られているので、代表者は置いていません。支援団体で、こういう形は実は珍しいんです」
経済基盤がないままスタートした相談会
――「経済的基盤がないまま始めた相談会だった」と聞きました。
松元「こういう大規模な相談会をやるときは、スタッフが所属する組織を通して資金を集めたりしますが、今回の実行委員会の女性たちは個人としての参加でしたので、経済基盤がないままスタートしました。寄付に頼るしかなかったのですが、予想以上に寄付が集まり本当に感謝しています」
――今回、スタッフの皆さんはなぜ個人で参加したのでしょう?
松元「組織の規模が大きいほど、ひとつのことを決定するにも手続きに時間がかかります。今回、『組織を脱いで集まろう』と号令をかけたわけではなかったのですが、なんとなく、みんな個人で参加してくれました。組織や肩書きにとらわれないのも、女子だからできたことかもしれません。実行委員の60人を含め、2日間で合計200人ものボランティアがスタッフとして参加しました」