完全呼吸法
完全呼吸法とは、ざっくりと言えば腹式呼吸法+胸式呼吸法のことをいいます。
つまり、息を吸い込む時にお腹も肋骨も両方しっかりと膨らませるということです。
そして、息を吐くときには、カラダ全体から息をしっかりと吐きだします。
ヨガのレッスンでは、ポーズをとる前のウォ―ミングアップなどで行います。
完全呼吸法の効果
完全呼吸法を行うと、横隔膜が大きく上下に動きます。
すると、横隔膜の下にある内臓も一緒に動かすことができます。
普段の私たちは、肝臓を動かそう、または腸を動かそうと思って動かすことはできません。
けれども、完全呼吸法を行って横隔膜を動かしたら、内臓も一緒に動かすことができるわけです。
内臓を動かすことで、内臓をマッサージしたような効果が出て、内臓の動きが活発になります。
また、大きく息を吸い込みますので、酸素をたくさん取り入れることができます。
酸素を多くカラダに取り込むことで疲労回復が期待できますし、集中力や記憶力もアップしますし、老化防止にも役立ちます。
良いことづくめの完全呼吸法ですので、ぜひ行ってみましょう。
完全呼吸法のやり方
- やり方
- 安定座で座る。椅子に座ってもよい。背筋はしっかり伸ばしておく。
- 息をしっかりと吐ききる。下腹部がしっかりへこむまで、頑張って息を吐く。
- 息を吸い込む。お腹、胸と順番に膨らむのを意識する。鎖骨に手を当てて、鎖骨が上に持ちあがるまで、とにかくカラダ全体に息を入れる。
- 息をゆっくりと吐いていく。できるだけ長く吐くことがポイント。最後までしっかりと吐ききる。
- これを繰り返す。
スカアプルバク呼吸法
スカアプルバク呼吸法とは、片鼻呼吸と呼ばれるものです。
私たちの鼻は、右の鼻と左の鼻でバランスよく五分五分に呼吸しているわけじゃないということが、最近わかってきました。
右の鼻でばかりで呼吸していたり、左の鼻ばかりで呼吸したりしてしまうというのです。
ですが、右と左の呼吸の量のバランスが悪いと、自律神経のバランスが崩れます。
体温調節もしにくくなります。
そこで、役立つのが片鼻呼吸。
片鼻呼吸をすることで、右と左でバランスよく、五分五分に呼吸ができるようになります。
鼻づまりの解消などにも効果がありますので、試してみてくださいね。
スカアプルバク呼吸法のやり方
- やり方
- 安定座で座る。椅子に座ってもよい。姿勢を伸ばすことを心がける。
- 左の鼻の穴をふさぐ。
- 右の鼻で2秒間かけて息を吸い込む。
- 両方の鼻の穴をふさぎ、8秒間息を止める。
- 左の鼻を開け、左の鼻で4秒間かけて息を吐く。
- この逆を行う。
- それを繰り返す。
バストリカ呼吸法
バストリカとは、「ふいご」という意味があります。
ふいごとは鍛冶屋が鉄を鍛える時などに使う道具で、ふいごを使うことで炎が強くなるんです。
バストリカ呼吸法は、そんなふいごのイメージを持つ呼吸法で、勢いよく息を吸い込んで、カラダに酸素を送り込みます。
勢いよく酸素を送り込まれたカラダは、炎が強くなるように、とても元気になり、内臓も刺激されて活発化します。
元気を出したいという時に行ってほしい呼吸法になります。
バストリカ呼吸法のやり方
- やり方
- 安定座で座る。椅子に座ってもよい。背筋はしっかり伸ばすこと。
- 口を閉じて舌を上あごにつける。
- 軽く鼻から息を吸い込む
- フンッ!と激しい鼻息を出しながら、お腹をへこまして息を強く吐ききる
- 素早くお腹を膨らませて、息を吸い込む。
- これを速いテンポで繰り返す。1秒間に1呼吸をするイメージで行おう。
ヨガの呼吸法は何種類?代表的な呼吸法5つの解説と効果まとめ
この他にも、ヨガの呼吸法には様々な種類があり、ここには書ききれないくらいです。
決して大袈裟ではなく、呼吸をコントロールすると心もカラダもコントロールできるようになるほど、呼吸はとても大事です。
呼吸法ならお金もかかりませんし、いつでもどこでもすぐに取り組むことができますよね。
ぜひ、気軽な気持ちで呼吸法を行ってみてくださいね。
提供・yoganess
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