世界第4位の大富豪に急浮上したベルナール・アルノー氏とは?

11位から4位へ急浮上したベルナール・アルノー氏は、クリスチャン・ディオールやルイ・ヴィトンを傘下に置く高級ブランド帝国LVMHの取締役会長兼CEO。「フランス・ファッション界の帝王」「カシミヤを着たおおかみ」などの異名を持つが、ファッション産業に足を踏み入れた切っ掛けは父親から受け継いだ不動産事業だった。

アルノー氏は不動産業を営んでいた当時、クリスチャン・ディオールの親会社で破たんしたBoussac Saint-Freresを買収した。1987年にLVMHに投資したのを機に、その後会長に就任(ブリタニカ百科事典より)。次々とブランドを買収し、現在70ものブランドを保有するLVMH帝国を築き上げた。 大手スーパー、カルフールの第2の大株主でもある。

2017年はクリスチャン・ディオールの完全子会社化を実施したことで、過去1年で資産が305億ドル増え、世界4位の大富豪となった。

ほかにロレアルの株の33%を保有するフランソワーズ・ベッテンコート・マイヤーズ氏と一族、インド最大のコングロマリット、リライアンス・インダストリーズ会長、ムケシュ・アンバニ氏が初のトップ30入りを果たした。

騰訊の急成長で騰訊CEOが「中国一の大富豪」に

2017年版で中国1位だった王健林氏に代わり、騰訊の創業者兼CEOである馬化騰氏が同国のトップに。1998年に設立された騰訊の株式時価総額は2017年11月に5000億ドルを突破し、中国のIT企業としては初めて米国の巨大企業と肩をならべる水準にまで成長を遂げた。株式時価総額が5220億ドルのFacebookにあと一歩で手が届く勢いだ(フィナンシャル・タイムズ2017年11月20日付記事) 。

この急成長が馬化騰氏の資産を大きく膨らませた。2017年は写真共有アプリ「Snapchat」の株を12%取得したほか、ポストIPOでも投資している。

中国・香港からふたりの不動産王がトップ30入り

馬化騰氏とともにトップ30入りを果たした中国不動産大手、恒大集団会長、許家印氏は大学卒業後、鋼工場で10年間技術者として働き、1996年に恒大集団を立ち上げた。現在は本国で200以上の都市で事業を展開している。

また医療事業である恒大健康産業集団では、米国のブリガム・アンド・ウィメンズ病院と提携している。

永恒基?会長の李兆基氏は「月に1~2回しか肉や魚を食べれなかった」というほど貧しい境遇で育った。香港のビリオネア実業家、郭炳聯氏の父親と1963年、新鴻基地産を設立 。1976年にはヘンダーソン・ランド・デベロップメントを設立し、1981年に香港証券取引所に上場。中国を代表する不動産王のひとりとなった。慈善活動にも積極的で、過去数年で400万ドル以上を教育関連に寄付している。

文・アレン・琴子(英国在住フリーランスライター)/ZUU online

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