ハーブチンキ剤の作り方や準備するものは?

ハーブチンキ剤を作るのに準備するもの

ハーブチンキ剤を作るのに必要な材料は、とてもシンプルです。ハーブチンキ剤は、ハーブの脂溶性と水溶性両方の成分を取り出せるため、使用する目的に応じて内用と外用どちらにも使うことができます。作り方は簡単で一度にたくさん作ってしまえば、あらゆる使い方ができるとても万能な物になりますのでおすすめです。

ハーブチンキ材に必要な材料は、お好みのハーブとアルコール度数40度程度のウォッカもしくはエタノールです。内用で使用するハーブチンキ剤ならウォッカを、外用だったらエタノールを使用してハーブの成分を抽出します。ハーブはドライのものでも生のものでも、どちらでもOKです。

ハーブチンキ剤のレシピ・作り方

使用するハーブを選ぶことができたら、ハーブチンキのレシピ・作り方をチェックしましょう。ハーブチンキ剤を入れておくのに、ガラス瓶が必要になりますので準備しておきましょう。ハーブチンキ剤は出来上がってから1年間程保存しておくことができます。ハーブに含まれる成分により、様々な効能が期待できます。

ハーブチンキ剤のレシピ・作り方

  • ガラス製の瓶にお好みのドライハーブを約4グラム入れます。
  • 生のハーブを使う場合は、8~12グラム程度入れるようにしましょう。
  • 瓶の中のハーブが全部浸るように、ウォッカを100ミリリットル入れます。
  • 瓶の蓋をしっかりと締めて、その日の日付を書いたラベルを貼ります。
  • 2週間程漬けこみます。1日に1回は瓶をふって中身を混ぜましょう。
  • 2週間漬けこんだら、ガーゼや茶こしを使って中身をこして保存容器に移しましょう。ハーブチンキ剤の完成です。

ハーブチンキ剤の作り方|ラベンダー

ハーブチンキ剤の作り方|ラベンダー編

ハーブチンキ剤の作り方・レシピのラベンダー編は、基本のハーブチンキ剤の作り方と同様です。ラベンダーは精油でも有名で人気ですが、ハーブとして使うのもとてもおすすめです。ハーブチンキ剤は、傷などにも使えるので外用としてエタノールを使ってチンキを作るのもおすすめです。

ラベンダーは北海道やフランス、イギリスなどの産地が有名で、採れる場所や時期によって香りが少しずつ違ってきます。アロマグッズを売っているようなお店でも、ラベンダーの香りは、産地や販売されているブランドによっても違います。ハーブチンキ剤も同様、作り方は簡単ですが香りの違いに気を付けましょう。

ハーブチンキ剤の作り方|ラベンダーチンキの効能や使い方

ラベンダーというハーブは、古くから傷を治すのに使われてきたハーブです。ラベンダーのハーブチンキ剤を作れば、擦り切れた傷の手当てに使うことも可能です。ラベンダーのハーブチンキ剤を10倍程度の量の精製水で薄めて、消毒として使うことができます。自然のものを使っているので、安心して使うことができます。

また、ラベンダーは癒し効果の高いハーブとしても有名ですよね。ラベンダーのハーブチンキ剤は、入浴剤として使うことで癒し効果が期待できます。入浴剤として使うには、ラベンダーのハーブチンキ剤をそのまま湯船に入れるか、岩塩にハーブチンキ剤を混ぜて入浴剤にすることができます。

ハーブチンキ剤の作り方|ローズマリー

ハーブチンキ剤の作り方|ローズマリー編

ハーブチンキ剤の作り方・レシピのローズマリー編も、基本のハーブチンキ剤の作り方と同様です。ローズマリーは、家庭菜園やキッチンハーブとして、普段からご家庭で育てている方も多いでしょう。とても身近にある使いやすいハーブです。ローズマリーは、そのままお肉料理などに使う使い方もできます。

ローズマリーは若返りのハーブとしても有名です。また、血液循環を促進してくれて、記憶力を高めると言われていて、精油の昼のブレンドは認知症予防としても深く知られています。ローズマリーも外用で使うことができますので、その場合はエタノールを使ってハーブチンキ剤を作るのも良いでしょう。

ハーブチンキ剤の作り方|ローズマリーチンキの効能や使い方

ローズマリーを使ったハーブチンキ剤は、血液循環を促してくれる作用からシップとして使うのもおすすめです。日ごろの疲れから血流が悪くなってしまった肩や首に使うことで、疲労回復効果が期待できます。ローズマリーのハーブチンキ剤を使ったシップは、タオルと精製水とハーブチンキがあれば作り方は簡単です。

ローズマリーのハーブチンキを精製水で10倍程度に薄めて、タオルを浸して患部にあてます。また、10倍に薄めたローズマリーのハーブチンキを、ヘアトニックとしてそのまま使うこともできます。血流を促して体を癒すのにとても万能なローズマリーのハーブチンキは、精油を使ったオイルトリートメントなどにも使われます。

ハーブチンキ剤の作り方|カモミール

ハーブチンキ剤の作り方|カモミール編

ハーブチンキ剤の作り方・レシピのカモミール編も、基本のハーブチンキ剤の作り方と同様です。カモミールは、ハーブティーでも有名ですが精油にもカモミールが存在します。精油としてのカモミールはローマンカモミールを使用していることがほとんどで、ハーブティーとして使うのは、ジャーマンカモミールという種類です。

ジャーマンカモミールは、ハーブティーとして内服するほか、お肌に良い効果も高いので外用で使用することもできます。牛乳と相性が良いので、内服するときはミルクティーにするのにもおすすめです。リラックス効果が高いと言われているハーブです。

ハーブチンキ剤の作り方|カモミールチンキの効能や使い方

カモミールのハーブチンキ剤は、保湿効果が期待できますので入浴剤としても使えます。入浴剤としての使い方は先ほどご紹介した通り、湯船にそのままチンキ剤を数滴入れるか岩塩に混ぜて入浴剤にして使用します。また、消炎作用なども期待できますのでオイルやクリームに数滴混ぜて使えるので、作り方はとても簡単です。

炎症などに効果が期待できますので、化粧水などにも向いています。心身をリラックスさせてくれるような香りの効果がとても人気で、夜眠る前のハーブティーとして内服することもできます。ピーターラビットの童話にも出てくるようなハーブで、世界的にもとても人気のあるハーブして親しまれています。

ハーブチンキを化粧水にする使い方やレシピは?

ハーブチンキ剤を化粧水にする使い方やレシピ

好きなハーブでハーブチンキ剤を作ることができたら、手作りの化粧水にも挑戦してみましょう。それぞれのハーブの中で、様々なアレンジをご紹介してきましたが、どれも作り方や使い方は簡単で自然のものなのでおすすめです。特に化粧水は毎日使うものなので、是非不純物の入っていない手作りに挑戦してみましょう。

ハーブチンキ剤を化粧水として使うには、ハーブチンキ剤を精製水で10倍程度に希釈します。芳香蒸留水(フローラルウォーター)やグリセリンを併用すると、更に化粧水の効果が上がるのでおすすめです。人それぞれ化粧水の好きなテクスチャーや香りは違いますので、色々とアレンジしてみると良いでしょう。

ハーブチンキを化粧水にするぴったりのハーブをご紹介

ハーブチンキ剤を化粧水にするにあたり、いくつかの期待できる効能がありますのでご紹介いたします。ハーブを選ぶのに一番大切なことは、嫌いな香りではないことということが一番ですが、そのハーブの効能も気になりますよね。化粧水に向いているハーブは、カレンデュラやジャーマンカモミールなど、保湿効果がある物です。

また、シミやしわにはビタミンCが良いとされていますので、ハイビスカスやローズヒップ、マルベリーなどがおすすめです。カレンデュラには皮膚や粘膜を修復してくれる力があるので、スキンケアにはとても優れたハーブです。また、ウスベニアオイという青色のハーブは皮膚のトラブルにも最適な、綺麗な色のハーブです。

ティンクチャーとは?

ハーブチンキとティンクチャー

ハーブチンキ剤もティンクチャーも、どちらもハーブの成分をアルコールで抽出したものになります。ハーブの成分は、精油同様の脂溶性の成分があり水溶性の成分を抽出するのは難しいのです。逆に、ハーブには水に溶けだす水溶性の成分が入っていて、精油には入ってこない部分になります。

ハーブチンキは、ハーブの成分をアルコールで抽出するため、水溶性成分と脂溶性成分の両方を出すことができるのでとても万能なものを作りだす事ができます。ハーブチンキ剤とティンクチャーはどちらも同じものとされています。ハーブの有効成分をアルコールで抽出した物をハーブチンキ(ティンクチャー)と呼ばれます。

ティンクチャーの意味は液体ということ

ティンクチャーとは液体のことです。元々マザーティンクチャーと呼ばれマザー(母)ティンクチャー(液)という意味で、原液という意味を持つものでした。ハーブから抽出した原液のものを精製水などを使って薄めて使用します。

一説によると、もともと(マザー)ティンクチャーとされていたのがチンキになまってハーブチンキ剤として現在呼ばれているようです。ハーブチンキ剤もティンクチャーもハーブの成分をアルコールで抽出した原液という意味は変わりません。とにかくどちらの呼び方でも、万能な原液に間違いはありませんので作ってみましょう。