鋭い質問には2種類ある
鋭い質問は2つに分類されます。
1つは予想外の質問。もう1つは伝え方が難しい質問です。
それぞれ詳しく解説します。
1.予想外の質問
予想外の質問とは、志望動機などの鉄板とされている質問以外の質問のことをいいます。
このような質問は、頭の回転の速さや即興力の力が試されている場合が多いです。
答えとその理由が理にかなっており、冷静に会話を進めていくことができれば面接官に好印象を与えることができます。
万が一質問の切り口が珍しかった場合でも、あなたなりの考え方と即興力を確認したい意図が込められているので、あまり難しく考え込まないようにしましょう。
以下は、予想外の質問とその質問に込められた意図です。
■ 「当社のCSRについてどう思いますか」
この質問では、「広い視野で物事を考えられるか」「企業の経営方針を理解しているか」「優先度を判断して行動できるか」の3つを判断します。
この手の質問は、面接を受ける企業ごとに回答の方向性を変えなければいけないため、事前のリサーチと検討が必要になります。
回答には企業の多面性を理解することと、経営方針から最優先事項を見つけるというステップを踏んで検討することがおすすめです。
■ 「何か質問はありますか」
珍しい質問ではないかもしれませんが、面接が一通り終了して最後の逆質問の際によく聞かれる質問です。
実はこの逆質問が、面接の中でとても重要な質問になりうる場合もあります。
重要な理由としては以下の3つがあげられます。
- 「面接の最後でいい印象を見せることができる」
- 「質問することで関心の高さをアピールできる」
- 「さらに知見を得るチャンスとなる」の3つです。
特に難しく考える必要はなく、あなたが実際に企業に入ったことを想定して答えられると良いでしょう。
質問例としては、
- 「配属部署の体制を教えてください」
- 「社内のコミュニケーションツールは何を使用しているか」
- 「中途入社した場合、研修はどのくらいの期間でどのようなことを行いますか」
など、入社後の具体的なイメージが湧く質問をするとよいでしょう。
伝え方が難しい質問
伝え方が難しい質問には、自分のことを理解できているのか確認する意図があります。
「短所をカバーするためにどのようなことを意識しているのか」「短所を克服できているのか」などを確認します。
自分の短所はあまり話したくないと感じるものですが、その感情に引っ張られて、無愛想な表現になってしまうことは避けましょう。
また、マイナスの印象からプラスの印象に変えようと、長々と話してしまうのはNGです。