面接ではある程度決まった流れがある中で、予想外の鋭い質問を受けることがあります。鋭い質問に対する回答を準備しておきたい人に向けて、面接官が鋭い質問をする理由と鋭い質問と回答の例を紹介します。鋭い質問をする意図を理解することで予想外の質問に、対応できるようになりましょう。
面接官が鋭い質問をする2つの理由
面接官が面接者に対して、「鋭い質問」をするには理由が2つあります。
1つは採用合否の判断材料にするため。もう1つは思考のプロセスを確認するためです。
どちらの質問も、書類だけでは理解することができない柔軟なスキルを判断するために重要な質問です。
面接官は、面接者にプレッシャーがかかる状況下での、コミュニケーション能力を把握します。
ここでは2つの理由を、それぞれ詳しく解説します。
採用合否の判断材料にするため
例をあげると、唐突に「自己紹介をお願いします」と聞かれる場合です。面接前に様々な質問の対策をしているにも関わらず、漠然とした質問は答えにくいからです。
■ 具体例
「○○○と申します。本日はよろしくお願いいたします。私は◯年間、都内のIT企業でSES営業をやっておりました。特にエンジニアの満足度の向上に注力してきました。その結果、社内のエンジニの案件条約数が前年比で10%増加させることができました。この経験を活かして、御社では顧客満足度の高い営業パーソンとなって売上に貢献していきたいと考えております。」
簡潔にわかりやすく自己紹介をするのは難しいですが、漠然としているからこそ、採用企業側にとっては採用の合否を判断するための重要な材料になります。
思考のプロセスを確認するため
回答に至るまでの考え方の道筋を確認するため、面接官は鋭い質問をする場合があります。
例は「もしあなたが◯◯だったらどんな◯◯だと思いますか」という質問です。
このような質問の場合は、面接官ははっきりとした答えを求めているわけではありません。
ビジネスのシーンでは、論理的で説得力のある返答を迅速に行わなければいけないシーンが多々あるでしょう。
この質問は、あなたがもしそういう場合にすぐに対応できるのか、かつ、論理的な考え方・説明ができるのかを確認する意図が込められています。
その場合は無駄なことは考えず、あなたの力を十分に発揮して堂々と答えることを心がけましょう。