これから必要になるお金

住まいにかける金額の目安を知りたいときに考慮したいのは、今後いくら手元に必要な資金を残しておくべきか?ということです。主なライフイベントにかかる費用は、目安として、

緊急資金: 生活費の3ヵ月~1年分、1ヵ月あたり20万円なら3ヵ月で約60万円
出産: 約51万円
教育資金: 子ども1人あたり約1,049万円
住宅購入費: 3,340万円
老後の生活費: 1ヵ月約26万円
介護費用: 1人あたり1ヵ月約7.8万円

田中さんご夫婦の場合を考えてみましょう。住宅を購入するときには、税金やローン手数料、登記費用、引っ越し費用として、住宅の購入費用の約1割の金額が別途必要になります。お子さんが、今後お二人お生まれになると、約2,200万円、介護が必要になったときの費用は平均で一人あたり約500万円といわれています。

住宅を購入した後は、住宅ローン以外に、固定資産税・都市計画税が毎年必要になります。そのほかに、修繕費の積立費用を見込んでおくと良いでしょう。そこで一つの目安として、次のシミュレーションを、田中さんにお伝えしました。

住宅: 購入価格4,000万円 (諸経費400万円含む) 
借入額: 2,900万円
貯蓄目標: 1,100万円(頭金800万円)
住宅ローン: 月13万円(固定資産税 ・都市計画税を1ヵ月あたり1万円、修繕費用の積立分1ヵ月あたり1万円を含む)
住宅費用の貯蓄目標: 毎年120万円(1ヵ月あたり10万円×12ヵ月)
その他の必要な費用のための貯蓄: 年間96万円(1ヵ月あたり8万円、ボーナス分より)
住宅購入後の貯蓄額: 年間60万円(1ヵ月あたり5万円、ボーナス分より)

約9年で住宅購入のためのお金が準備できる計算です。ご主人の手取り収入月20万円、ボーナス80万円、田中さんの手取り収入月15万円、ボーナス60万円から、平均的な家計データをもとにしたシミュレーションです。住宅費用以外に2,364万円貯蓄できることになり、お子さんがお生まれになれば教育費にあてることができます。

計画的に貯金しよう!

老後資金は、このシミュレーション以外にお二人の退職金が受け取れることになります。主なライフイベントに必要なお金がいくらくらいかかるかわかっていると、貯蓄の計画も判断しやすくなりますね。社宅に住んでいる間は家賃の負担の軽いですから、今のうちから話し合って計画的に資金を準備していただきたいと思います。

文・藤原洋子(ファイナンシャル・プランナー)

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