胸式呼吸の方が腹式呼吸よりも取り組みやすい

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

ここからは色々な教え方があると思うので、あくまで私の考えですが、私は「腹式呼吸は相当難しい呼吸法」だと思っています。

本当の腹式呼吸は「完全にリラックスしたエゴがない状態」じゃないとできないと言われるほどです。

イメージとしては、赤ちゃんが寝ているときにお腹が大きく上下する呼吸をしますが、あれが理想の腹式呼吸だと考えています。

私たちはとりあえず座ったり仰向けになった状態で息を吸いながらお腹を膨らませ、吐きながら凹ませるという腹式呼吸をすることはできますが、これが実は非常にぎこちない腹式呼吸になってしまいます。

なぜなら心身が完全にリラックスしていないことが多いからです。

ヨガのクラスのスタート時は、ほとんどの方がまださっきまで取り組んでいた仕事のことや、直前までみていたSNSの内容など、違うことに意識を半分奪われている状態です。

そのため最初から完全にリラックスした腹式呼吸ができる人はほとんどいないのです。

胸式呼吸を続けていれば、腹式呼吸が自然にやってくる

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

そのため、私はクラスの最初にまず胸式呼吸を練習してもらい、そのまま胸式呼吸でヨガのポーズをとっていきます。

クラスの後半から座位のポーズや、ゆったりした陰の要素が強いヨガポーズに切り替えていきますが、この辺りから自然とリラックスが深まったり、先ほどまで抱えていたストレスが自然に忘れられて、無意識のうちに深い腹式呼吸に切り替わっていく人がほとんどです。

腹式呼吸が難しいと感じる人ほど、まずは胸式呼吸で代謝を上げ、背中や胸周りの緊張やストレスを緩めることや自律神経を整えることにフォーカスすると、自然に腹式呼吸が訪れますのでそれを待つことをお勧めしたいと思います。

胸式呼吸のメリット・効果、腹式呼吸との違いまとめ

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

胸式呼吸はきちんと行えば、腹式呼吸以上に代謝アップ効果や浄化効果、自律神経系の調整効果がありますし、さらに胸の疲れ、背中の凝り、首の疲れ、頭の疲れなどに効果が感じられる呼吸法です。

ウジャイ呼吸が難しくても、胸や肋骨を手で触って、そのあたり全体に呼吸を入れて出す、を意識すれば簡単に胸式呼吸ができますので、ぜひ取り入れてみてください。

提供・yoganess



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