テレワーク導入できない職種
テレワークの導入に向いている職種がある一方で、テレワークに向いていない、あるいは不可能な職種もあります。
ここでは、テレワークの導入ができない職種について具体的に解説していきます。
エッセンシャルワーカーと呼ばれる職種
エッセンシャルワーカーとは、人々が日々の生活を送るうえで欠かせない仕事を担っている人のことです。
具体的には、医療、福祉、農業、販売、通信、公共交通機関などに関する職種などです。
テレワークの導入が困難な職種は、ほとんどがエッセンシャルワーカーに該当しています。
生産、製造業
生産、製造業は専用の機械が必要で、作業工程も大人数で行うことが多い仕事です。
また、多くの場合は大量生産を行うため、広大な敷地と大型の機械が必要になります。
そのため現場に出向いての作業が必須であり、テレワークは導入できません。
しかし、生産、製造業のなかでも事務職やマーケティングなどの業務は、テレワークが可能であるといえるでしょう。
接客、販売業
顧客と対面で接する接客業や、物理的にその場にいる必要がある販売業はテレワークの導入が難しい職種です。
コンビニやスーパーマーケット、商店などは接客やレジ打ちに加え、品出し、商品管理などの業務も必要です。
銀行や郵便局、役所などの窓口業務も、テレワークの導入が難しい職種であるといえるでしょう。
しかし、近年はセルフレジやオンラインショップ、証明書の自動交付など、電子化や無人化の動きもあります。
今後は、テレワークの導入が可能になる職種も増えてくるかもしれません。
医療、福祉業
医療、福祉業は、最もテレワーク導入が困難な職種です。
病気やけがで苦しむ患者に対し、遠隔操作で対応するわけにはいきません。
ほとんどの診察や検査、治療は患者に直接会って行う必要があります。
福祉業の場合も同様で、お年寄りや体の不自由な方へのケアは人の手が必要です。
介護用ロボットの開発も進められていますが、状況に合わせた柔軟な対応が求められる現場であるため、完全なロボット化やテレワーク導入は難しいでしょう。