自宅で一日中パソコンに向かって仕事をしていると「あ、今日誰とも会話していない」「電話で数分しか話しをしていない」なんて日もあるのではないでしょうか。 このような日が増えると、運動不足になったり凝りが生じたりするのは身体だけではありませんよね。
顔の表情筋を使うことなく長時間過ごしているので、“顔”にも凝りが生じます。
「何だか最近、一気に老けた気がする」と思ったら、“顔ヨガ”を実践することをオススメします!
「顔ヨガ」とは?
“顔ヨガ”とは、顔の筋肉・表情筋をストレッチしたり、トレーニングをしたりする顔のエクササイズのことを言います。
表情筋は30種類以上もあると言われており、日常生活での感情・思考からくる癖がつきやすく、楽しそう、怒っていそう、考え事をしていそうなど、その人の印象を左右します。
また、表情筋を使わずにいると、たるみやしわ、むくみ、血色の悪さなど顔の見た目年齢にも影響してくるのです。
そんな表情筋を意識して動かすことで、表情が豊かに柔らかくなったり、たるみが引き上がったり、血行がよくなってむくみや顔色の悩みにアプローチできたり、歪みの調整ができたりするのが顔ヨガなのです。
顔ヨガを取り入れる効果とメリットは?
“顔ヨガ”は、自分の表情を豊かにしてくれます。
日常的に表情筋を動かすことで得られる効果やメリットについてご紹介します。
顔ヨガで得られる効果
- “表情筋”にさまざまな動きをさせることで表情が豊かになったり、柔らかくなったりする
- 衰えた表情筋が鍛えられることで土台の底上げができ、たるみやしわにアプローチできる
- 顔全体の血行がよくなり、むくみやくすみ、クマなどに効果が期待できる
- フェイスラインがスッキリし、小顔効果にも期待できる
顔ヨガのメリット
- 手や鏡を使うことはあるけれど、ほかに特別な道具やスペースを必要とせずに行える
- 時間がないときでも“ながら”で行える
- キープ時間が長くても10秒ほどで実施できるので、ちょっとした隙間時間にも行える
- 表情筋は小さな筋肉なので変化を実感しやすく、継続するモチベーションを維持しやすい
顔ヨガのやり方をヨガインストラクターが徹底解説
顔ヨガには特別な道具は必要ありませんが、より効果を高めるためには気を付けたいポイントがいくつかあります。
顔のヨガだけど姿勢が大事
まずは姿勢。
顔ヨガは顔の表情筋のエクササイズではありますが、正しくない姿勢でおこなうとその効果は激減してしまいます。
猫背の姿勢で顔ヨガをしても、思ったように目や口が開かなかったりするのは不良姿勢によって顔の筋肉が上手く動かなくなっているからです。
左右の肩甲骨同士を中央に寄せるようにして胸を開き、あごを軽く引いて背筋をシュッと伸ばしましょう。
椅子に座っているのなら、背もたれに寄りかからず骨盤を起こして姿勢を正します。
緩めてからエクササイズ
表情筋は頭部や首の筋肉とのつながりもあり、ここが凝り固まっていると動かしにくくなります。
手で頭部をまんべんなく揉んだり、頭皮を動かしたりする、頭を大きく回すといった動きを取り入れて、表情筋が動きやすい状態にしてから行いましょう。
顔ヨガはお風呂上りがベストタイミング
メイクを落とし、お風呂から上がった後は顔ヨガに適したタイミングだと言えるでしょう。
日常生活ではしないようなさまざまな表情をしますが、クレンジング後ならメイク崩れも気になりません。それと身体も顔もポカポカと温まっていることで表情筋が動きやすくなっています。
むくみが気になる朝に行う場合は、メイクをする前がオススメです。
一ヵ所だけに集中せずまんべんなく
気になる悩みがあると、ついそこに集中した顔ヨガばかりに偏りがちですが、一部の表情筋に負荷がかかる恐れがあります。
キープ時間は長くても10秒程度、それを2~3セットおこなうくらいでOKです。
鏡を用意してひとりの空間で
多くの場合、スマートフォンやパソコン、雑誌などに掲載された顔ヨガの見本を見ながらおこなうと思うのですが、自分ではできていると自信があっても、目の開き具合や舌の出し具合が足りなかったり、動きに左右差があったりして正しくできていないことがあります。
慣れるまでは都度鏡を見ながら、ひとつひとつの顔ヨガを丁寧におこないましょう。
また、顔ヨガでは人に見られたくないような表情をすることが多いので、ひとりでじっくりと集中できるような部屋でおこなうことをオススメします。