快適な田舎暮らしを送るために準備すべき事

田舎暮らしはここが不便!都会とは全く違う生活様式や移住前に準備すべきことも解説
(画像=『移住したい』より引用)

田舎暮らしで懸念される不便な点は数々ありますが、対策次第で不便さをカバーできることもあります。ここからは、憧れの田舎暮らしを快適にするためにできることを紹介します。移住先の選び方や、移住に備えて準備しておくとよいことは以下の通りです。

運転免許証は必ず取っておく

特段の事情がない場合、運転免許証は必ず取得しておくとよいでしょう。よく言われることですが、田舎では車が必須であることがほとんどです。仕事探しにおいても、運転免許があったほうが応募できる求人の選択肢が広がります。

また移住体験や下見の際にレンタカーを活用するなど、移住準備の段階でも、運転できたほうが便利な場面はあります。移住を検討するのであれば、前もって免許を取っておくに越したことはありません。

どうしても運転ができないという場合は、移住先を車なしでも生活できるエリアに絞るのが現実的です。次に述べるように、地方都市、なかでも公共交通機関が発達している都市が候補になるでしょう。

移住初心者は地方都市から選ぼう

地方移住のなかで比較的ハードルが低いのは、地方都市に住むことです。特に、移住が初めてという人、都会暮らししか経験がない人は、いきなり極端な田舎に適応するのは困難が予想されます。地方都市であれば、当地の風土・文化や近隣の自然を味わいつつ、生活の利便性も保つことができるでしょう。

田舎暮らしを計画する人のなかには、移住希望地に近い都市部でしばらく暮らしたあと、満を持してより田舎のエリアへ引っ越すという「2段構え」で移住する人もいます。
いったん都市部に暮らしてみることで、環境変化による負担を抑えながら、理想とのミスマッチがないか時間をかけて確認できますね。そして、希望の田舎エリアについてじっくり情報収集し、移住準備を整えてから本格的に田舎暮らしを始められる方法です。

移住支援制度がある自治体を選ぼう

田舎エリアに限ったことではありませんが、費用負担を抑えて移住をスムーズに進めるには、各自治体が実施する移住支援制度を利用することをおすすめします。移住先候補を絞る際は、自治体にどのような支援制度があるか、移住相談窓口などのサポート体制が整っているかといった観点も考慮に入れてみてください。

移住支援金や住宅取得補助金といった費用面での支援のほか、移住に関する相談や住まい探し・就業のサポートなど、自治体によって支援内容は多岐に渡ります。近年では、移住希望者向けの情報発信に力を入れている自治体も珍しくありません。興味をもった地域があれば、自治体の担当窓口に相談してみるとよいでしょう。

移住体験で下見をしておくのもアリ

移住にあたり、理想とのミスマッチを防ぐために、ぜひ実施しておきたいのが移住体験です。特に、なじみの少ない地域や不便が予想される田舎エリアであれば、現地での暮らし体験は必須と言ってもよいでしょう。移住体験ツアーやお試し暮らし施設の運営を行政主導で実施している自治体も多いので、積極的に利用してみてください。

ある程度の期間現地で生活することで、集中して地域の下見や住まい探しなどの移住準備を行えることはもちろん、現地の人たちとの交流の機会になります。移住にあたってどのようなものを準備するべきか具体的にわかる部分もあるでしょう。逆に、想像以上に不便だった、気候や環境がどうしても合わなそうと感じたなど、実際に暮らしてみてはじめて気づくこともあるかもしれません。

また、年間で気候の差が大きいエリアの場合は、できれば異なる季節に複数回滞在してみることをおすすめします。過ごしやすい季節だけ滞在して素晴らしい環境だと思っても、積雪や雨期など厳しい季節を実際に体験していないと、移住してからその過酷さに気づき後悔することになりかねないからです。

移住先での仕事は前もって決めておく

一般的に、田舎では求人が少ない傾向にあります。移住してしまってから仕事を探し始め、なかなか見つからないとなると、生活に支障が出かねません。新しい仕事は極力、移住前に決めておきたいところです。

遠地にいながらの仕事探しは大変な面もありますが、オンライン面接など企業の採用活動もリモート化が進んでいるため、求職活動のハードルは下がっていると言えるでしょう。また、オンラインでの就業相談や紹介、移住準備のための移動・滞在に対する補助金など、移住先自治体による就業サポートを利用する手もあります。

もちろん、元の修業先でリモートワークに切り替える、移住先近くの営業所に転勤するといった選択肢が可能な人もいるでしょう。また地方移住を機に就農や起業に挑戦する人も少なくありません。いずれにしても、移住後の働き方は計画的に進めておくことが望ましいですね。

まとめ

田舎暮らしはここが不便!都会とは全く違う生活様式や移住前に準備すべきことも解説
(画像=『移住したい』より引用)

田舎では環境の制約から都会と生活様式が異なる部分も多く、ある程度の不便は許容せざるを得ません。さらに、近年は都市部に機能を集約する「コンパクトシティ」構想を進める地方も多く、過疎地域の利便性を向上するのは難しいという見方もあります。
特に公共交通機関や医療機関といった生活に直結するインフラに関しては、不足や減少によって高齢者を中心に将来的な不安につながっていることが見てとれます。

しかし、きれいな空気や景色の中で暮らしたい、農業に関心がある、大自然の中でのアクティビティに頻繁に触れたいといった人には、田舎暮らしは不便を補ってあまりある魅力をもたらすでしょう。移住してから後悔することなく快適に生活するには、不便な点を具体的に知っておき、備えておく必要があります。そのためには現地での移住体験も有効でしょう。

また、自身や家族の生活における優先順位を整理しておくことも重要です。例えば地方移住はしたいが都会の利便性は譲れないという人には、地方都市に住むという選択肢が現実的と言えます。入念な下調べと検討を欠かさず、計画的に移住準備を進めていくことで、理想の田舎暮らしに近づけるのではないでしょうか。


提供・移住したい

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