チャンス!(1993年)

一度栄光を掴んだロックスターが、渡米という名の充電をし帰国したものの、自分の存在を世間は忘れていたという事実にぶち当たるところからはじまるストーリー。

三上博史さんは、「小さくまとまんなよ!」が口癖のロックスター・本城裕二役。新米マネージャー役の西田ひかるさんと自身の再起を誓い奔走するも、かつてのプライドが邪魔し、四苦八苦する姿が描かれていました。

耳なし芳一のはなし(1992年)

小泉八雲原作の「怪談」をベースとした作品。「耳なし芳一」「むじな」「雪女」が一夜で放送され、三上博史さんは「耳なし芳一」に芳一役で出演しました。

芳一が体にお経を書かれるシーンや、平家の女性たちに求愛されるシーンはかなりの色気ある姿だったそうです。未だに衝撃を覚えているという視聴者もいるそうです。

あなただけ見えない(1992年)

三上博史さんが、女性の人格も含めた衝撃の三重人格者・青田和馬役に挑んだ問題作。月9では考えられない、本格的サイコスリラー作品であるにも関わらず最終回の視聴率は22%を記録。

ヒロイン役には小泉今日子さんが演じ、和馬が多重人格者であることを知りながら彼を愛してしまう役を熱演しました。

NASA〜未来から落ちてきた男〜(1991年)

単発ドラマで、事故に遭ったスペースシャトルの乗組員が、戦時中にタイムスリップしてしまうというストーリー。三上博史さんは、スペースシャトルの機長・上野役を務めました。

タイムスリップ先で出会い、上野を調査する橋口中尉役は中井貴一さん。感動を呼ぶストーリーは、放送から30年近く経った今でも人々の記憶に残る作品です。

それでも家を買いました(1991年)

社宅に住む新婚夫婦が、マイホームを買うために奮闘する姿を描いた本作品。プライバシーのない社宅からの脱出を試みるも、地価の高騰からそう簡単にはいかない現実に直面する姿もリアルに描写されました。

三上博史さんと田中美佐子さんが主人公の山村夫妻役を務めました。

汚れちまった悲しみに(1990年)

三上博史さんが夭逝の詩人・中原中也の破天荒な青春時代を演じた作品。親友である佐古瑛介を古尾谷雅人さんが演じました。その他共演者には、樋口可南子さん、樹木希林さんといった演技派俳優が勢ぞろい。

世界で一番君が好き!(1990年)

バブル時代真っ只中の日本を象徴する本作品。山村公次役の三上博史さんは、向井華役の浅野温子さんとW主演を務めました。

新幹線内のとあるトラブルから出会った山村と華が、喧嘩を重ねながらも次第に意識していくという、ストーリーはありふれたラブストーリーに思えるでしょう。

しかし、当時大きな話題となったのは、山村と華があらゆるシーンでキスをするドラマのオープニング。混み合う渋谷のスクランブル交差点で、お互いの車のウィンドウ越しにキスをする姿は、トレンディドラマならではの光景でした。

ウルトラマンを作った男たち 星の林に月の舟(1989年)

時代を超えて愛される「ウルトラマン」を作る、円谷プロを舞台に描かれたた本作品。三上博史さんが演じたのは、主人公となる吉良平治役。

TBSで演出を手がけていたものの、少々クセのある演出で何かと賛否両論のあった吉良。吉良も自身の立場に思い悩んでいたところ、円谷プロを興した円谷英二の息子であるTBSの先輩から、円谷プロに見学に来ないかと誘われます。

そして、特撮現場に出会った吉良は、見る見るうちに特撮演出にのめりこみ、成長していくのです。一度は挫折を味わい苦しむも、再び自分の居場所を見つけていく吉良の姿を熱演した三上博史さんの演技は、賞賛されました。

スクールガール・セレナーデ桂華學女小夜曲(1988年)

大正時代の日本女子大学の女子寮「桂華寮」を舞台とした、本作品。主演の柏木志津演じる、浅野温子さんが女子寮の寮長となるところから始まるストーリーです。

時代の急激な流れに翻弄されながらも、前向きに生きる女学生を好演。三上博史さんは、志津の許婚の友人役・島津正之を演じました。単発ドラマです。

君が嘘をついた(1988年)

これまで数多く三上博史さんが出演してきた、野島伸司さんの初脚本作。そして、三上博史さんの連続ドラマ初主演作でもあります。

大江千里さん、布施博さん、麻生祐未さん、工藤静香さん、鈴木保奈美さんといった豪華出演者の若き日の姿が印象的です。

君の瞳をタイホする!(1988年)

元祖トレンディドラマとして呼び声高い本作品は、恋に事件に大忙しの刑事たちのストーリー。登場人物たちの都会的なファッションやライフスタイルは、若者たちの憧れの的となりました。

主要男性キャストには陣内孝則さん、柳葉敏郎さん、三上博史さんといったまさにトレンディ。田島鋭次役を演じた三上博史さんは、本作品で女性からの人気が爆発!

女性主要キャストは、浅野ゆう子さん、三田寛子さん、工藤静香さん。フジテレビドラマの黄金期のはじまりを象徴するドラマでした。

ハートカクテルドラマスペシャル/ハートカクテルドラマスペシャルⅡ(1987年、1988年)

わたせせいぞうによる漫画を原作とした、単発ドラマ作品。主役に三上博史さん、ヒロインに鈴木保奈美さんという既にトレンディの香りがするコンビによるラブストーリーです。

「ハートカクテルドラマスペシャル」では、長距離恋愛カップルのストーリー。「ハートカクテルドラマスペシャルⅡ」では仕事に忙しい男・広之を演じる三上博史さんが、周囲の人間との関わりから恋人への愛を再確認するストーリーでした。

私のパートナー 離婚カップルの同居物語(1987年)

浅野温子さんと三上博史さんが、離婚後も一つの部屋のカーテンを仕切って同居する姿を演じた本作品。放送回数2回の、単発ドラマでした。

愛人マンション/愛人マンションⅡ(1987年、1988年)

愛人という立場の女性たちが意気投合するストーリー。都会のマンションで繰り広げられる愛憎劇を、リアリティに描いた作品です。三上博史さんは、貢役で出演。深夜枠の30分ドラマでしたが、人気からシリーズ化もされました。

恋する時間です(1986年)

仕事に家庭に行き詰った中年男が、若者との交流で自らの青春を取り戻すトーリー。主演の中年男は、古谷一行さんが務めました。

三上博史さんは、勤めていた会社を突然やめて長距離トラック運転手に転身した22歳の八田勝役。学生時代はラグビーに熱を注いだ、一見悪そうに見えるも実は純粋な役を好演しました。

禁じられたマリコ(1985年)

今は亡き永遠のアイドル・岡田有希子さんが主演を務めた本作品。幼少期に無実の罪で父を殺された岡田有希子さん演じるマリコが、父の汚名を晴らすべく自身の超能力を駆使し悪の超能力犯と戦うストーリー。

三上博史さんは、マリコを支える高木竜一役を演じました。最終回につれて明らかになる真実は、視聴者を驚愕させました。

華やかな誤算(1985年)

杉浦直樹さん演じる、会社でぞんざいな扱いを受ける中年サラリーマンがベンチャー企業社長と出会い第2の人生をはじめるストーリー。

戸川純さん演じる、音楽の才能を持ちミュージシャンの夢を持つ笠原萌と恋仲になる荒谷明役を演じた、三上博史さん。戸川純さんとは1984年「無邪気な関係」でも共演しています。

ニッポン親不孝物語(1985年)

商売に見切りをつけた呉服屋を舞台にした、ホームドラマ。呉服屋の長男を近藤真彦さんが務め、三上博史さんはとび職の親方を父に持つ役を演じました。

父はとび職でありながら、自身は高所恐怖症で実はサラリーマンになりたいという夢を持つ21歳という初々しい演技が光る役でした。

大家族(1984年)

橋田壽賀子脚本による、大家族の間で巻き起こる嫁姑問題を扱った作品。三上博史さんは、立川家の長男・清役を務めました。TBSのドラマ黄金期時代のドラマです。

無邪気な関係(1984年)

三上博史さんの、記念すべき初出演ドラマ。愛人クラブ(現在でいう援助交際)や東大受験、浪人生といった当時の若者が直面していた問題に真っ向から切り込んだ内容が衝撃的でした。

三上博史さんが演じた役は、戸川純さん演じる遠山ゆりの恋人・洋介。2浪生で、ゆりのヒモでありながら彼女に暴力をふるうこれまた衝撃的な役どころでした。