【妊娠32週目の胎児③】皮下脂肪がしっかりと!

妊娠32週目の頃になると、皮下脂肪がしっかりとついてくるようになります。

エコーでも、皮下脂肪によってふっくらとしてきた赤ちゃんの姿が確認できるかと思います。

もうこの時期には、エコーで見えない部分でも身体の中の機能はほぼ完成しているので、万が一早産になったとしても、外の世界で生きるのにほとんど問題はありません。

しかし、まだ皮下脂肪が充分についていないために、体温調節は難しくなります。

妊娠9ヵ月には、驚くほど急激に赤ちゃんの体重が増えていきますが、これはほとんどが皮下脂肪によるものです。

正産期に生まれる時までに、胎児は皮下脂肪をしっかりと蓄えて、ママの子宮に守られない外の世界に出てきても、しっかりと自分の体温を守れるだけの力を身に着けてくるのです。

【妊娠32週目の胎児④】表情豊かに!

妊娠32週目の頃になると、お腹の胎児の表情がとても豊かになってきたことを、エコー検査でもとらえることができるようになります。

この時期には、脳のしわがどんどんと増えていく時期になり、赤ちゃんの感受性もどんどんと豊かになっていきます。

ママのお腹の中にいても、外側からの音の刺激によって、楽しいとか嬉しいとか悲しいとか怒りとか、様々な感情を感じるようになり、それを表情に表すようになっていくのが、エコーにも捉えられるのです!

ママの感情や、パパとの会話による感情の揺れ動きを赤ちゃんは敏感に感じ取っている時期になるので、赤ちゃんにはすてきな音や会話を沢山聞かせてあげるようにしましょう。

【妊娠32週目の胎児⑤】胎毛が抜け始める!

エコーでは確認できませんが、妊娠32週目の頃になると、それまで全身を覆っていた胎毛が抜け始めます。

胎毛は羊水の刺激から赤ちゃんを守るために全身に入っていた毛になりましたが、この時期になると皮膚が厚くしっかりとしてきた上に、これから羊水の量が減る時期に入っていくために、胎毛によって皮膚を守る必要がなくなっていきます。

そのために、妊娠32週目の頃から胎毛が抜け始めていくのです。

しかし中には完全に抜け切らないで、背中やおでこに生やしたまま生まれてくる赤ちゃんもいます。その場合には、1歳になる頃までには全て抜け落ちるので安心してください。

【妊娠32週目の胎児⑥】羊水の量が減り始める!

妊娠32週目の頃は、羊水の量が800ml程度と最大量になりますが、これ以上羊水が増えることはありません。

妊娠32週目のピークとしてこれから羊水の量がどんどんと減っていく時期になります。

最終的に、羊水の量は400ml程度になります。

これからの時期は羊水の量にも注意が必要になっていきます。

羊水は多すぎても少なすぎても、胎児の体に影響が出てしまいます。

妊婦健診のときに羊水の量について指摘された場合には、医師の指示をしっかりと守るようにしましょう。

【妊娠32週目の胎児⑦】胎動で身体のパーツが!

妊娠32週目の頃には羊水の量が減り始めます。

今までは、羊水がクッションの役割をしていたために、赤ちゃんがママのお腹を蹴っても、蹴った感じしか胎動では伝わってきませんでした。

ところが、このクッションの役割をしていた羊水の量が減ると、手足が直接子宮の壁に常に濡れているような状態になります。

そのために、胎動を起こすときに、今まではママは蹴られたという感覚しかなかったのが、この時期から胎児の体のパーツがお腹の中から飛び出してくるような感じを受けるようになります。

お腹を触ったときに、手や足があるのを感じるようになるのも羊水が減り始めたこの時期からになります。