有効期限は通常自動更新される

クレジットカードの有効期限が近づいてくると、更新手続きはどうずればよいのだろうか。基本的には新しいクレジットカードが簡易書留で自動的に届き、更新も自動的にされる。クレジットカード会社により異なるが、有効期限の1~2ヵ月前から順次発送され有効期限の2週間くらい前までには送られてくる。募集を停止しているクレジットカードについても、該当カード保有者には新しい有効期限のカードが届く。

引っ越しなどによる住所変更をカード会社に知らせていないと宛先不明で届かない場合もあるため注意が必要だ。住所だけでなく電話番号や銀行口座を変更した際には、必ずクレジットカード会社に知らせておいたほうがいいだろう。

新しいクレジットカードが届いた時は裏面にすぐに自筆でサインしておくこと。もしサインがない場合は紛失・盗難などの際にトラブルになりかねない。サインをすると同時に、古いクレジットカードの方はハサミなどで切り刻んで破棄することだ。

特に個人情報が保存されている磁気ストライプの部分は不正利用されないようにできるだけ細かく裁断し、できれば別々のゴミとして廃棄しよう。安全な裁断の方法を自社Webサイトで公表しているカード会社もあるので参考にするといいだろう。

電気料金やガス料金など毎月自動的にクレジットカード払いにしている公共料金についてだが、通常はクレジットカード会社が自動更新のサービスを行ってくれている。

ただネットショップの定期購入など公共料金以外の支払いについては対応していない場合もあるので注意が必要だ。

また、中には自動変更手続きに対応していないカードもあることを知っておこう。一例を挙げると、「楽天カード」の場合は公共料金・通話料・インターネットなどの継続的支払いに関し、会員本人が各サービス登録会社へカードの有効期限変更の手続きをしなくてはならない。

自動更新されないケースと途上与信について

住所などに問題がないにも関わらず、有効期限を過ぎているのに新しいクレジットカードが届かない場合もある。

これには2つの理由が考えられるが、1つ目は「一定期間クレジットカードを利用しなかった」場合だ。カード会社によって「一定期間」の長さは違ってくるものの、会員維持にはある程度の費用がかかるため、あまりにも長い間カードを利用していない人は自動更新の対象から外されることもある。再度申し込むのも大変なので、もし今後も保持していたいカードであれば年1回程度は利用しておく必要があるだろう。

上で触れたが、以前の更新から数年が経過しているためカード会社は改めて会員の「再与信」(途上与信)を実施している。クレジットカードの有効期限を更新した会員はそのカードを数年間にわたり利用し続けることから、継続しても問題ないかどうか審査を行う。自社のクレジットカードだけでなく他社発行のカードも含めて支払いや借り入れ返済に延滞がないかという利用状況や、消費者金融からの借入金がどの程度あるのか、自己破産や債務整理をしていないかなどを調査する。

自社カード以外の利用情報は金融機関などが会員となって情報共有している個人信用情報機関のデータベースを通じて調査するため、入会しているカード会社では問題がなくても他社で何かあれば自動更新はされず自動的に退会措置の手続きがとられる。

更新されないクレジットカードはそれ以上使うことはできず、継続購入やリボ払い返済といった支払い残高があれば一括請求の対象となる可能性も否定できない。またカード会社に連絡して自動更新されない理由を尋ねても、絶対に教えてもらえない。クレジットカードを持つということ、そして有効期限に自動更新されるということは、社会的にある程度の信用力を保有しているからだと考えても差し支えないだろう。

その他知っておきたい有効期限の付帯情報

海外旅行や留学、出張などで長期不在になる際は事前に連絡しておけば対応してもらえる。有効期限の切り替え時期と長期不在が重なりそうな場合は、電話などで新しいカードの事前発行をクレジットカード会社に依頼しておくといい。カード会社によって対応は異なるものの、だいたいは3ヵ月前くらいから発行を受け付けている。

この時には通常と同様に公共料金など固定費の支払いについても自動更新してくれるかどうか、カード会社に確認しておくことが重要となる。継続購入している商品などの支払いについても、登録している有効期限の変更を相手先に連絡しておけば安心だ。

そのほかに注意が必要なのは、電子マネーでの支払いに利用しているカードである。有効期限を過ぎるとチャージしておいた蓄積代金を新カードに移行・引き継ぎできなくなってしまう場合もあるため、必ず確認が必要だ。

文・ZUU online編集部/ZUU online

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