茨城県にはたくさんの名所や観光スポットがありますが、特におすすめなのが筑波山です。自分の足で山に登ることなく、ケーブルカーとロープウェーを乗り継ぎ、山頂まで行くことができます。筑波山ケーブルカーからは四季折々の美しい景色が眺められるのが魅力。ここでは筑波山ケーブルカー&ロープウェーのおすすめポイントや営業時間、アクセス方法などについて詳しく紹介していきます。
筑波山ケーブルカー&ロープウェーとは
筑波山ケーブルカーは筑波山神社隣の宮脇駅から筑波山頂駅までの全長約1,634m、高低差約500mの距離を所要時間8分程で結んでいます。最大で100人以上乗車でき、年間で40万もの人を運んでいるのが特徴。一方ロープウェーはつつじヶ丘駅と女体山駅とを結んでいます。全長約1,300m、高低差約300mのロープウェーは所要時間6分程で女体山駅に到着します。ケーブルカーの車窓からは四季折々の草花を見ることができ、春は桜やつつじ、夏にはアジサイ、秋から冬には紅葉と雪景色が楽しめます。
また、後方車窓からは線路越しに地平線を眺めることができ、木々の間から見える景色は山頂から見下ろす眺めとはまたひと味違います。車窓前方から線路を見ると、急勾配約20度ゆえ線路が天空へつながる架け橋のように見え、こちらも絶景です。
ケーブルカーは全長1,634mの距離を最高時速12km、毎秒3.6mのスピードで進みます。数字ではなかなかイメージできませんが、おおよそ自転車と同じくらいのスピードです。最急勾配約20度、高低差約500mの線路を約8分で行き来していて国内有数のケーブルカーとなっています。最も特徴的なのは線路の約1/3がカーブしていて、宮脇駅から90度曲がって筑波山頂駅へ到着することです。途中にある118mの長峰トンネルもカーブしていてちょっとした名所となっています。
現在の車両は3代目で、当初の車両には「つつじ」「もみじ」という名前がつけられていました。現在は「もみじ」「わかば」という名前がつけられていて、名前の通り赤と緑のボディカラーとなっています。
ロープウェーはスイス製で、現在の白と赤の車体は2代目です。1代目は筑波山の二峰にちなんで「なんたい」「にょたい」という名前がつけられていたそうです。ロープウェーは4線交走式と呼ばれる2台の車体が上り下りを繰り返す方式がとられています。開業当初は約1,300mの距離を毎秒3.6mで進んでいましたが、現在では毎秒5mまでスピードが上がり、より多くの人を輸送できるようになりました。最大収容人数は71人で、1時間に最大540人も運ぶことができます。