アロマ学校の生徒さんが輝いて見えた

アロマ業界に入る前はホテルで働いていました。

実家は母が理髪店をやっていて、私はお客さまの膝の上で育ったみたいな子供でしたので(笑)

いつも母親とお客様のやり取りなどを見ながら、自然と接客が好きになっていたように思います。

ホテルに就職し働いているうちに、私はどこに向かうべきかと将来を考えるようになりました。

手に職を身につけるのも良いかもと思ったときに、ご縁があり転職したのが某精油メーカーでした。転職のきっかけは職場で仲良くなった同僚からの精油メーカーの求人募集の情報でした。その友人はとても感性のよい方で『これからの時代に合ってるのでは?』と推してくれたこともあり、入社を決めました。

ショップ勤務だったので、精油が陳列してあるかわいらしい空間で販売をしていました。その会社が日本で唯一のアロマの学校をやっていたんです。イギリスの資格が日本で取れる唯一の学校で、ちょうど1期生の方が学んでいました。

その会社では、精油が陳列してあるかわいらしい空間でショップスタッフとして仕事を始めました。またその会社は、日本で唯一イギリスの資格が取れる学校も運営していて、当時としては目新しかった“アロマセラピスト”という資格を目指し、全国から大人の女性が集まってきていました。

学ばれている生徒さんたちは、既にエステティックやハーブショップ等を経営されている方も多く、アロマを深く学びたいという方ばかりで、私にはキラキラ輝いて見えたのを覚えています。

そして、私もいつかこの素敵な皆さんのようにアロマセラピストになりたい!と思うようになりました。丁度そのタイミングに第一期生募集を始めたニールズヤードのIFAアロマセラピストコースに入ることを決め、資格取得に向けて学びを始めることになったのです。

卒業後はサロンで修行をしようと思った

『YMCメディアカルトレーナーズスクール』より引用
(画像=『YMCメディアカルトレーナーズスクール』より引用)

当時から高齢化社会、ストレス社会に向かっていくというのは問題視されていたので、アロマセラピーは何らかのかたちで役に立つだろうというのは直感で感じていました。また、精油メーカーのスクールの卒業生の皆さんが、アロマセラピストとして第一線、パイオニアとして活躍されている様子も見ていましたので、就職に対する不安も感じることなく、目標となる道筋をつくって頂き有難いなと思っていました。

卒業後は、スタートラインにようやく立ったという状態、まだまだ自信もないしもっと学びたい!

追い込まないと自分はやらないだろう… 修業が必要だ…

そんな思いから、恩師の経営する白金台にあるサロンにお世話になることを決めました。

セラピストとしての仕事はサロンでの施術よりも、講師デビューの方が先になりました。デビュー戦の講義のドキドキは忘れられません!(笑)生徒さんは全員看護師さん、大人の女性集団でしたので、どのような質問をされるのだろうと身構えてしまいましたね(汗)しかし、皆さん優しく真剣に取り組んでくださり、次第に私の緊張も和らぎました。

背中を押していただいて独立

修行先のサロンで、後々仕事のパートナーとなる湯本先生(YMCアロマ講師)と出逢いました。7年程一緒に働く中で、共に様々な経験をし、たくさんの思い出を共有し合い、価値観が似ていることも確信しました。

そして、私たちが信頼する先生が背中を押してくださったことも大きな後押しとなり、2人で独立をすることを決めました。私たちの仕事の仕方としては自分たちがワクワク楽しむことがいちばん大事だと考えています。

楽しいところには人が集まってきますよね??(笑)

トリートメントも気持ちにゆとりを持てるペースで細く長く続けていきたいと思っています。

お店の名前の“エルピス”はギリシャ語で『希望』という意味です。

『これからは、“希望を持って生きていく”というのがすごく大事になる時代がやってくるよ』 と言って、私たちの背中を押してくれた先生が考えて付けてくださった名前です。

今こそ本当にそう感じる時代が訪れていると思うので、引き続きブレることなくやっていきたいです。

お客様に希望を持ってお帰りいただけるようなサロンにしたいですね。