自画撮り被害に遭って、学校に怒られた
――学校が行っている性教育やITリテラシー教育についてどう思いますか?
――日本の法整備には何が必要でしょうか?
中村さん「『これも、あれも、やっちゃ駄目』という教育がベースになっていることは問題だと思います。『やっては駄目』と教育されると、やってしまったときにどうしたらよいか分からなくなって大人に言えなくなるんです。『やったとしても、先生や大人に相談したらきちんと対応してくれますよ、対処しますよ』とかフォローの方法を入れて、『困ったら大人に話してみよう』と子どもたちが思えるようにしてほしいです」
平岡さん「でも、実際には性的な自撮り画像を送ってしまい、学校に守ってもらうどころか、反対に教育指導されて怒られたという子どももいます。被害者のほうが先生に何時間も説教されたり……。学校の相談室を利用するのにもいちいち担任に申し出ないといけない学校もあるとか。子どもとはいえ、生徒を評価する側の学校に相談するのは難しいと感じるのは当然のことなので、スクールソーシャルワーカー等、中立的な立場の大人に相談しやすい環境づくりをしてほしいと思います」