婚活アドバイザー・ デートコーチの田中亜依です。今回は結婚した後についてお話ししたいと思います。

 先日、相談者の真紀さん(40歳、仮名)から「結婚したら専業主婦を希望してるんですけど、家事代行サービスも使いたいと彼氏に言ったら、反対されました! いまどき、どう思います?」というお話しがありました。

専業主婦を夢見る40歳の独身女性、“甘くない現実”を知って反省
(画像=写真はイメージです。(以下同じ)、『女子SPA!』より引用)

間違った専業主婦のイメージ

 専業主婦も、家事代行サービスを頼む方は増えてきた一方、夫からの理解が得られないケースは確かに多いなと思いつつ、どうして専業主婦になりたいのか質問してみました。

「だって、夫が仕事にでかけている間は、ホテルとかでゆっくりママ友とランチして。その後は、ネイルとかマッサージとかいけて、あとは夕飯を用意すればいいでしょ? いいですよね?」

 いやいや、そんなの極一部の富裕層ですよ、と私は諭しつつ、いまどきの専業主婦がどんな想いをしているかお伝えしました。

朝5時から夜11時まで大忙し

専業主婦を夢見る40歳の独身女性、“甘くない現実”を知って反省
(画像=『女子SPA!』より引用)

 ゆりあさん(38歳、仮名)は、大学卒業後、証券会社に3年勤務、26歳で結婚し子供を2人授かり、育児のために仕事をやめて、専業主婦となりました。ゆりあさんの夫はメーカーの営業。郊外に賃貸マンションを借りています。結婚前から専業主婦にあこがれていた彼女は、まさに希望通りの人生を歩んでいるように見えました。

 しかし、実態は大変な毎日の連続です。ゆりあさんは、毎日朝5時に起き、朝ごはんの準備。お弁当を作り、子供と夫を起こす。みんなを学校と仕事に見送った後は、家の掃除と洗濯。それが終わったら、塾に通っている子供のためにお弁当をつくり、学校から帰ってきたら塾まで送る。

 そして、夫のために夕飯を作って、食べ終わったら片付け、21時過ぎになったら塾まで子供を迎えにいき、お風呂にいれて、就寝。23時過ぎにやっと自分1人の時間ができ、お風呂に入ったりしてゆっくり時間を過ごしているそうです。

仕事、私事、志事

 ちょっと話はそれますが、シゴトには、「仕事」「私事」「志事」があると言われます。

専業主婦を夢見る40歳の独身女性、“甘くない現実”を知って反省
(画像=『女子SPA!』より引用)

仕事、私事、志事仕事・・・人(会社、上司など)に仕えるシゴト
私事・・・自分のためだけにやっているシゴト
志事・・・信念や志を持ってやるシゴト

 私にはゆりあさんがやっている家事は「志事」のように感じました。彼女は、自分よりも家族の幸せで健康な生活のために頑張って日々を過ごしています。

 最近は、家事代行サービスを頼む方が増えているので、誰かに頼もうと思ったことはないのか聞いてみましたが、「もし頼むのであればその分だけまたお金がかかるし、それを旦那さんにお金を請求するのは悪いし、それよりも子供が大きくなると本当にお金がかかるから働いてお金を貯めないといけないの。だから今は使いたいとは思わないかな。誰かに頼むお金を子供に使えたら…って思ってしまいます」とのことでした。

 これだけ大変なことを毎日しているのに、自分のためにお金を使うことをしない彼女の想いに本当に頭が下がります。