まだ生きているような空白の部屋
――小島さんが制作しているミニチュアは、孤独死の現場がリアルに再現されており、部屋と物だけが残された静かな空間にも、故人が生きているように感じました。現場で小島さんが感じることはありますか?
小島:以前出版した書籍『時が止まった部屋』にも書いた通り、現場に行くとまだ故人が生きているかのような雰囲気がします。作業自体はすばやく行うのですが、その時々で故人の所有物がいろいろとが出てくると、故人の性格や生活などを想像します。
毎日予定がしっかりと書かれたカレンダーやメモ帳を見て、几帳面な性格だったのかなとか、逆に布団から手の届く範囲に散りばめられたコンビニ弁当や雑誌があると、ゴミを捨てることもできないほどの精神状態で必死に生きようとしていたのかなとか、それぞれの部屋によって感じることは異なります。
――依頼人の方からも故人の話を聞きますか?
小島:なかには話したくない人もいらっしゃるので、可能な場合のみ聞くようにしています。一緒に作業をしたいご遺族の方とは、故人がどういう人だったのかを聞きながら遺品を片付けることもあります。
遺品整理を行ううえで大事にしていることは、ご遺族に寄り添うことです。残された人たちの悲しみが少しでも晴れたら、故人も安心して旅立てると信じています。
<取材・文/Honoka Yamasaki>
Honoka Yamasaki
ライター、ダンサー、purple millennium運営。
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