ここで2種類のスープをいただきます。ひとつはデミタスカップで運ばれる「もぎたて玉葱黍の冷製スープ“カプチーノ”ベーコンの薫り」。水と少量の塩だけで味つけした甘味の強いスイートコーン“ゴールドラッシュ”は、口の中に旨味が広がる冷製スープで、牛乳を泡立てたカプチーノ仕立てです。

宮城県の食材を味わうスペシャルディナー。【仙台国際ホテル】で堪能するフレンチの美食
(画像=▲「もぎたて玉葱黍の冷製スープ」は、スプーンにのった素揚げしたコーンと共にいただきます、『beauty news tokyo』より引用)

まず驚くのが、ガラスのティーポットに入ったコンソメスープが、シャンパングラスに注がれること。パフォーマンスを目で楽しみ、豊かな香りを満喫してから、味を確かめるという趣向。肉をはじめ素材の旨味が口の中で広がります。コース料理のスープから、プラス\1,000で変更できます。

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(画像=▲2番目のスープは「ホテル伝統仕立てのコンソメスープ~シャンパンフルートに注いで~」、『beauty news tokyo』より引用)

魚料理はアカムツのエスカロップ(薄切り肉)。フュメ・ド・ポワソン(香味野菜を加えた魚出汁)をベースに、白ワインやバターを使ったブールブラン(白いソース)をかけ、さらに味わいを深める赤ワインを使ったブールルージュソースが彩ります。

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(画像=▲「石巻産アカムツのエスカロップブールルージュソース バジルオイルをアクセントに」、『beauty news tokyo』より引用)

メインディッシュは「仙台黒毛和牛フィレ肉の塩竃の藻塩入りパイ包み」で、通常はパーティーや記念日などで提供される特別な料理です。黒毛和牛の塊が、この日は薔薇の花とブドウ柄のパイに包まれて登場。目の前でシェフが仕上げる、五感で楽しむ料理です。

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(画像=▲メインディッシュの「仙台黒毛和牛フィレ肉の塩竃の藻塩入りパイ包み ~備長炭で炙って~」、『beauty news tokyo』より引用)

2時間半ほどかけてゆっくり火入れしたパイ生地の中には、蓮の葉に包まれた黒毛和牛が入っています。パイに包んで低温で焼き上げると塩分が肉の中に浸透し、深い味わいに仕上がります。

宮城県の食材を味わうスペシャルディナー。【仙台国際ホテル】で堪能するフレンチの美食
(画像=▲パイを開けると……、『beauty news tokyo』より引用)
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(画像=▲最後はシェフが備長炭で肉を炙り、香りづけをします、『beauty news tokyo』より引用)

グレービーソースや赤ブドウの入った紫色のヴィオレマスタード、塩釜の岩塩など、お好みでいただきます。厚切りのお肉はとても柔らかく、塩味も絶妙。肉の旨味や蓮の香りが口の中で広がりました。

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(画像=▲パイ包みの仙台黒毛和牛のフィレ肉は、ジャガイモをつかったドフィノワーズグラタンが付け合わせ、『beauty news tokyo』より引用)

デザートのピーチメルバは、福島県を代表する桃「あかつき」のなかでも、29年もの間皇室へと届けられる県北部の桑折町の献上桃。白石市にある竹炭を飼料にした「竹鶏たまご」のバニラアイスが添えられます。

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(画像=▲最初のデザートは「福島県桑折町献上桃「あかつき」のピーチメルバ 白石蔵王竹鶴たまごのグラスヴァニーユとともに」、『beauty news tokyo』より引用)

さらにワゴンサービスのスイーツが運ばれ、好きなものを選べます。全種類頼む方も多く、全ての味を試したいところ。注目は、アミューズスプーンにのる名取市「Natu-Lino(ナチュリノ)」のミルクジェラート。バイデン大統領が来日した際、夕食会で提供された逸品です。

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(画像=▲2番目のデザートは「シェフパティシエのスペシャリテ ~ワゴンサービス~」。記念日やお誕生日には、プラス300円で絵やメッセージを入れられます、『beauty news tokyo』より引用)
宮城県の食材を味わうスペシャルディナー。【仙台国際ホテル】で堪能するフレンチの美食
(画像=▲コーヒーと共に運ばれるホテルメイドの可愛い小菓子もお好きなものを選べます、『beauty news tokyo』より引用)

小菓子と共にいただいたのが、サトウキビの糖蜜で造る濃密なラム酒。カリブ海の島バルバドスにある蒸留所「マウントゲイ 1703」の、10年から30年熟成した原酒をブレンドした限定品「オールドカスク セレクション」。ラム酒の入ったケーキや焼き菓子、ラムレーズンなどはよくいただく機会がありますが、ラム酒とスイーツの組み合わせは斬新で、かつ驚きの体験でした。

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(画像=▲小菓子の甘さに負けない芳醇なラム酒の味わいは、忘れられない印象を残します、『beauty news tokyo』より引用)

意外性のある盛り付けや香りを楽しむ工夫、宮城県産の素材の良さが感じられるフレンチディナーは満足感いっぱい。美味しいワインやラム酒はもちろん、日本酒とのマリアージュには驚かされました。親しみやすいソムリエとともに、料理のアクセントになるドリンクチョイスを楽しんでみてください。