漫画に描かれていることを知ったよいたんの反応は?
――漫画が書籍化されるに当たって、よいたんの反応はどうでしたか?
まぼさん(以下、まぼ):「これ続けなよ」と言われました(笑)。
――そういう、よいたんの先輩っぽい発言やおばちゃんみたいなリアクションはどこにルーツがあるのでしょうか?
まぼ:息子は1歳くらいから保育園に通っているので、私や夫以外に沢山の人と関わる中で言葉遣いや仕草をキャッチしているのかもしれません。
――よいたんは記憶力が優れているタイプなのでしょうか?
まぼ:ものすごく頭がいい! みたいなことはないのですが、1回見たものや行った場所はとてもよく覚えています。「ここは〇〇の時に行ったね」とか「その日は朝に〇〇をして、あそこに行ってからここに来たよね」と教えてくれます。だから私は結構息子の記憶を頼りにして生きています(笑)。
――将来が楽しみですね。
絵に関してはコンプレックスがありました
――まぼさんは昔から絵や漫画を描くのが得意だったのでしょうか?
まぼ:育児漫画を描くまでは漫画を描いたことはなかったです。美大の建築学科だったので絵が描ける方ではあったのですが、姉が同じ大学の油絵科卒で絵がすごく上手いので、「私の絵は人に見せられるような物じゃない」というコンプレックスがありました。
――まぼさんの漫画は絵が可愛いだけではなく、色使いがすごくオシャレだと思うのですが、色を塗る時に意識していることはありますか?
まぼ:今回、一冊の本になった時に私もオシャレだと思ったんですけど、本のデザイナーさんの力だと思います(笑)。
色を塗る時は、私が青と緑と灰色が混ざったような色が好きなので、自分の服の色とかにすぐ塗ってしまうんです。この色を使いたいために、他の部分には喧嘩しない色を選ぶようにしています。
辛かったイヤイヤ期「できること」に目を向けるように
――イヤイヤ期の様子が描かれていましたが、よいたんが自虐的な発言することは、親としては辛かったのではないでしょうか?
まぼ:かなり辛かったです。親が自分を愛していることを知っているからこそするのかもしれません。
「そんなことをしないでほしい、ママは悲しいよ」と話しをしても、繰り返してやってしまったりしていました。
やめるように厳しく言ったり、「大事なよいたんだから自分を傷つけることはやめてね」と話をしたり、ありとあらゆる方法を試しました。でも結局は時間が解決した部分が大きかったと思います。
――誰かに相談したりアドバイスを受けたりしましたか?
まぼ:私の母がよいたんが自虐的なことをするのを見た時、私に「もうちょっと許すようにしてあげたら」と言ったことがありました。
私が「食事を残さず食べる」などのしつけに厳しいところがあるので、「あまり厳しくしなくていいんじゃない? よいたんは色々なことができているよ」と教えてくれました。
私としては、「注意するべきことを見逃したら息子がダメな方向へ行ってしまうんじゃないか」という強迫観念があったんです。だけど「まだできないのは当たり前だし、今は沢山のことができるようになっているな」と思って、注意していたことを許すようにシフトチェンジしたことで、少しずつ状況がよくなっていきました。