年齢を重ねていくと、美容やダイエットの悩みって尽きないものですよね。私もたるみやしわなどと日々格闘していますが、「食生活」に関してはかなり楽しく自由にやりくりできている自負があります。
食文化研究家やスーパーマーケット専門家として活動させていただいている私は40代であり、仕事柄食べる頻度が多い日々を過ごしていますが、身長165.5センチ、体重は46.5キロ。BMIは17で体脂肪は17%。健康診断ではほぼAという健康状態を維持しています。ダイエットは一切していません。
いったい、どうすれば太らないのか? という質問をいただくことが多いのですが、今回はその答えの一つとして、「私がリアルに実践している食生活のルール」について、僭越ながらご紹介させていただきたいと考えました。ルールはたったの1つです。さっそくご紹介していきましょう!
嫌いなモノは取り入れず、好きなモノで満たすこと
「おいしい食べ物を思う存分食べたい!」という欲求は、誰もが抱く憧れだと思います。これは私も強く共感する大前提。ここではそれをふまえつつも、少し冷静に自分の食生活を俯瞰してとらえてみましょう。
それは、どんなに大食いの人であれ、「ヒトが通常1日に食べたいと願う、もしくは食べられる食事量はしれている」という捉え方をしてみる。
つまり、限られた食事量の中で、いかに自己欲求を中心に満たしてあげられるか? ということを真剣に考えた場合、私は「“好きなモノ”で構成してあげることができたら最高ではないか?」ということに気がつきました。
嫌いなモノを無理して食べること(ストレスの要因)ことは一切やめて、好きなモノを中心に食生活をコーディネートしていけば、自分が本当に喜ぶ食生活に近づくことができる。そして、そこにちょっとだけ“工夫”を加えてあげるだけで、ヘルシーな心身作りが可能になることが、実践を通してわかってきました。
もちろん健康知識は重要ですし、さまざまなダイエット法を取り入れることは有効だと思います。他人から聞いたダイエット法をやってみて失敗する経験も必ずや糧にはなります。しかしここでは、もっと自分らしさを大切するための基本スタンスを再確認していきましょう。
具体的には、「好きなモノ」の5ジャンルを設定し、その答えを自分なりに整理して、それを実践するようにしているだけなのです。その5ジャンルとは……?
1.好きな「たんぱく質食材」をリストアップする
まずは美しい身体作りの基盤となる「たんぱく質」をしっかり摂取していくことが重要です。
基礎代謝量を維持していくために筋肉は重要であり、美しい肌や髪を作る素にもなりますから、ダイエット中でも不可欠。ダイエット向きのたんぱく質食材として鶏むね肉やささみをイメージする方が多くいますが、食事をおいしく楽しみながら継続的なヘルシーフードを考えてみたとき、もっと視野を広げていいなと感じます。
例えば私は普段から鶏もも肉を選び、甘くてNGとされる照り焼き味を好みますが、太ることはありません。好きなメニューを食べることを大切にしながら、工夫するなら血糖値の上がりにくい甘味料に代替したりするほうが有意義だと考えます。
その他、脂肪分の少ない豚ヒレ肉にパルメザンチーズと卵をつけて焼く「ピカタ」も大好物。柔らかく焼く方法を模索していくと、料理も楽しくなります。