鏡や窓ガラスなどに全身を映したら、横を向いてみてください。

  • まるでアルファベットの“S”字のようなカーブができていませんか?
  • もしくは、“あえて”このような姿勢を作っていませんか?

「女性らしいボディラインの象徴」または「セクシー」に見えるかもしれませんが、このような姿勢をしているときというのは骨盤が前傾して腰が反り、身体の軸が崩れて正しい姿勢とは程遠いものになっています。

それに加えて、太ももの前側・大腿四頭筋が強く使われて発達しやすくなるでしょう。

そこで今回は、普段あまり伸ばすことがない前腿のストレッチとしてもおすすめできる「カエルのポーズ」の効果と正しいやり方を丁寧に解説していきたいと思います。

ヨガのカエルのポーズとは?

ヨガのカエルのポーズとは?4つの効果と正しいやり方を徹底解説
(画像=『yoganess』より引用)

ここで紹介するのは、「カエルのポーズ(ベーカ・アーサナ)」。うつ伏せになり、両手で足を押さえつつ後屈をするポーズです。

ベーカはカエルを意味する言葉で、その見た目がカエルのようであることから「カエルのポーズ(ベーカ・アーサナ)」と呼ばれていると言うとイメージしやすいでしょう。

そして、カエルのポーズを取るためには股関節や肩、胸の柔軟性、それに背面の筋力が必要になってきます。

難易度は星5つ中の4かそれ以上といったところ。

完成させるためには日々のプラクティスが必要になってくるでしょう。

ですが、「カエルのポーズ」が取れるようになると、次の効果に期待できるのでぜひトライしてみてくださいね。

「カエルのポーズ」で期待できる4つの効果

ヨガのカエルのポーズとは?4つの効果と正しいやり方を徹底解説
(画像=『yoganess』より引用)

「カエルのポーズ」を取ることで期待できる効果には次のようなものが挙げられます。

骨盤の前傾にアプローチ

女性に多い姿勢が先にお伝えした骨盤の前傾。

お腹まわりの筋力が強くないことや、ハイヒールを履いて前のめりの姿勢で歩くことなどからも骨盤は前傾しやすくなります。

骨盤が前傾し、腰が反った状態は慢性的な腰痛の原因にもなるので要注意です。

さらに骨盤が前傾すると、身体の前方・後方の筋肉のバランスが崩れて、大腿四頭筋(前ももの筋肉)が使われやすくなり、また大腿四頭筋が硬くなることで骨盤が前に引っ張られて前傾しやすくなるという悪循環に陥るとも言われています。

「カエルのポーズ」は、この大腿四頭筋を引き伸ばすストレッチとしても役立ってくれるでしょう。

普段あまり伸ばすことのないパーツなので、ストレッチによる心地よさも感じられますよ。

前腿スッキリ・美脚効果

大腿四頭筋(前腿)は身体のなかでも大きい筋肉で、ここが発達すると、足そのものの印象がたくましくなりがちです。

ですので、「カエルのポーズ」でこまめにストレッチを行い、疲労を軽減させ、血流を促してあげると良いいでしょう。

股関節・肩・胸まわりの柔軟性UP

股関節の柔軟性が高まると、下半身のめぐりが良くなり、冷えやむくみの改善につながります。

肩は腕の動きや姿勢の維持に関係するのですが、年齢を重ねるにつれて可動域が狭まり硬くなると言われているので、ヨガのポーズやストレッチなどで適度に動かす習慣をつけてあげると良いでしょう。

凝りの改善にもつながります。

「カエルのポーズ」では、肘を後ろに引いて胸まわりを大きく広げるため、猫背の姿勢が改善され、深い呼吸がしやすくなるでしょう。

背面の強化

後屈をすると、大腿四頭筋をはじめとする身体の前面が伸びるので、背面の強化にも働きます。

後屈時は「反らせる」というより「伸ばす」という意識で行うと、安全に身体を使うことができるでしょう。