エリック・バナはハリウッドで活躍する俳優へ
コメディアンと俳優という二つの面を持ったエリック・バナですが、やがて彼の演技の実力は広く世に認められることとなり、ハリウッドで活躍する名俳優となります。ここからは、エリック・バナがハリウッドで活躍する様子をまとめます。
「ブラックホーク・ダウン」など数々の映画に出演
エリック・バナがハリウッドに進出することになったのは、2001年に公開された戦争映画『ブラックホーク・ダウン』がきっかけです。この作品は1993年にソマリアで起こった内戦、『モガディシュの戦闘』をモデルにしたものです。
今もなお続くソマリアの内戦ですが、中でも『モガディシュの戦闘』はアメリカ軍、ソマリアの民兵双方に多くの死傷者を生み出した凄惨なものでした。作品内で、エリック・バナが演じるのはアメリカ軍特殊部隊「デルタフォース」の古株、ノーマン”フート”ギブソン一等軍曹です。
続いて、2009年に公開された映画『スター・トレック』では、未来からきた異星人のネロという役を演じています。ネロがいた未来の世界では、彼の故郷「ロミュラン星」は滅亡しており、故郷が失われた原因を他の宇宙人や惑星連邦に求めた彼は、過去に戻り復讐することを決意します。
宇宙規模でスケールの大きなストーリーが展開される『スター・トレック』で、未来からきた異星人という難しい役どころを演じたエリック・バナの演技に注目したい作品です。
なお、『スター・トレック』シリーズは、1966年にテレビシリーズが開始し、2020年には7本のドラマ、13本の映画、1本のアニメが製作されており、幅広いメディア展開が続く人気のシリーズです。
2009年には監督業にも挑戦
エリック・バナは、映画『Love The Beast』で初めての監督業にチャレンジしています。この映画は、エリックが15歳から所持している車で「タルガ・タスマニア・ラリー」という大会に出場した際事故を起こし、愛車が修復できないほどの傷を負ってしまうというストーリーです。
車への愛情や家族の思いを回想し、友人やセラピストたちと状況を分析していくというストーリーで、エリックにとって思い入れのある作品に仕上がりました。
多くのホームビデオが幸運にも残されていたため、それを元にしてこの作品を制作することができたというこの作品は、普段車に乗らない人にも自身が25年以上愛してやまない車を通じ、同じような感覚を味わってほしいという想いが込められているそうです。
スティーヴン・スピルバーグ、リドリー・スコット、カーティス・ハンソンなど、これまで名だたる監督たちと仕事をしてきた彼は、それらの巨匠から影響を受け、じっくりと観察してきたことによって今作の監督業に踏み切ることができたのだと話しています。
エリック・バナは結婚している?子供は?
エリック・バナは1997年、テレビ局に勤めているレベッカという女性と結婚しています。1999年には長男、2003年には長女が生まれました。エリックは休日を家族と過ごす時間にあてているようで、常に相手を楽しませることをモットーに良好な夫婦関係を築いていると言います。