今回は、ぜひお福分けしたいエピソードがあったので、番外編をお届けします。
「第170回 出版翻訳家デビューサポート企画レポート⑭」でご紹介したJさんが教えてくれたエピソードです。この企画で取り上げているのは古典名作絵本ですが、それ以外にも、素敵な絵本の原書を見つけては、積極的に持ち込みをされています。
私も本を出したA社が昨年末に出展したイベントがあった際に、Jさんは足を運びました。実は、この時も、JさんはA社に直接持ち込みをしていたのです。ファンとして刊行作品を熟知しているJさんは、A社では翻訳絵本を出版していないことは把握していました。でも、原書の美しい佇まいがA社の出版する本の装幀を髣髴とさせるものだったので、ダメもとで提案してみたそうです。
4月末頃に進捗状況をお尋ねしたところ、「社内で検討中の段階」「海外本のため版権料などの確認に時間がかかっている」「絵本の発行元は海外翻訳の場合も自社で印刷までを行い、完成した本を日本に郵送するという形をとることが多く、費用がかかることが予想され難しいかもしれない」とのご回答をいただいたそうです。
てっきり忘れられてそのままになっているのだろうと思っていたJさんは、こうして進めてくださっていたことに驚いたといいます。
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