「同一労働同一賃金」は派遣社員にはどう影響する?

「新卒で入社した会社を半年で辞め、今までずっと派遣で働いています。“同一労働同一賃金”という言葉をよく目にするようになりましたが、私たち派遣にはどのように影響するのでしょうか? 派遣にも賞与が出たりするようになるのですか?(K子31歳)」

K子さんがお勤めの派遣会社を通じて、4月に契約内容の見直し等の通知があったのではないかと思いますがいかがでしょうか?

「働き方改革」の柱のひとつとされる、「同一労働同一賃金」。大企業は2020年4月から、中小企業は2021年から適用されることになっています。

「正社員と非正社員の不合理な待遇差を禁止する」というものです。

「同じ業務をしていたら、正社員の派遣社員の賃金がイコールになるということ?」と解釈している方もおられると思いますが、内実は少し違うよう。

2018年12月に、同一労働同一賃金の指針が公表されていますが、これに記載されているのは「正社員と非正社員の不合理な待遇差を禁止する法律において、問題となる、あるいは問題とならない待遇の相違を具体的に示すもの」です。
つまり、合理的な待遇差であることの説明義務を果たせれば、待遇差は残るわけなのです。

K子さんが気になっている「賞与」についての考え方ですが、「日本郵便事件(一次訴訟)※」の最高裁判所による判決が、今夏までに出ることになっています。東京・大阪・福岡の高等裁判所での判決は、待遇差を「不合理ではない(適法)」としています。現状、「賞与の差はあっても問題ない」と判断されているということですね。

最高裁がどんな判決を出すかによって、各企業の問題の捉え方もガラっと変わってくる可能性があると思います。注目しておきましょう。

※日本郵便事件(一次訴訟)とは…正社員と同じ仕事をしているのに「正社員と同じ手当が出ないのはおかしい」とし、日本郵便の非正社員たちが会社泡に損害賠償を請求した訴訟のこと

それでは、またお会いしましょう。ごきげんよう!

キャリアアドバイザーA

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