⑥甲

・音読み:コウ・カン
・訓読み:つめ・きのえ・よろい・かぶと(すべて常用外として)
・意味:こうら・つめ・よろい・かぶと

「甲」は象形文字。うろこを描いたもので、「甲殻類」や「甲冑」など、硬いものを指すときに使われる漢字です。

「甲」は、戦で使われる甲冑姿を現していますが、手足と頭部がありませんよね。つまり、頭と腕をもがれた死体が、くくりつけられて野ざらしにされている様子を表しているとされています。

⑦県

・音読み:ケン
・訓読み:あがた(常用外として)
・意味:領地

「県」の旧字は「縣」。という会意漢字です。この「縣」という漢字の成り立ちが、恐ろしいものなんです。

「縣」の左側は、「県」の下部が「小」ではなく「く」の字3つが並んだ「きよう」という失われた旧字でした。なんとなく想像できるかと思いますが、3つ並んだ「く」の字は髪の毛。これは、首を逆さに吊るした頭部を表しています。

これに「系」というつなぐという意味の漢字を足したのが「縣」です。その後「縣」の略字である「県」が用いられるようになりました。

逆さに首を吊り下げてつなぐという光景は、罪人の首を並べて吊るす光景そのもの。想像しただけでもおぞましい光景ですね。

⑧七

・音読み:シチ
・訓読み:なな・なな(つ)・なの
・意味:7・数が多いさま

「七」は指事漢字です。横線を縦線で断ち切る様子を現し、断ち切ることを表しています。言われてみれば、横線で表された何かを刀で切り裂く太刀筋が見えるようです。

また、「切」という漢字は、「七」の右に「刀」が入っていますよね。これは、刀で断ち切る様子を表しているんです。「七」は「切」の原字でもあります。

横になった何かを刀で断ち切るなんて、あまりいい由来ではなさそうなのは想像がつきますね。

⑨祭

・音読み:サイ
・訓読み:まつ(り)・まつ(る)
・意味:まつる・催し

「祭」は「示」と「月」と「又」から成る会意文字です。「示」は祭壇、「月」は肉、「又」は人の手を現し、祭壇に向かって人が肉を捧げている様子が表現されています。

現代において「祭り」といえば楽しいものですが、古代においての祭りとは、鎮魂や葬祭など、贄を捧げることを条件に何かを得ようとするものでした。生贄もあったでしょう。

厳かで壮大なものであったことは容易に想像できますし、古代の人間の、目に見えぬ畏怖の存在に対する敬意を感じますね。

⑩患

・音読み:カン
・訓読み:わずら(う)
・意味:心配・わずらう・災い・病気にかかる

「患」は会意形声文字。「串」と「心」から成り立っています。

「串」は2つの物を縦に貫く象形文字。常用漢字外ですが「カン」と読み、「慣」の原字でもあります。

「心」は心臓を表す象形文字です。

つまり、「患」は心臓を串刺しにされた人の姿を現した漢字。現代では「患者」など不健康で苦しそうな言葉に使われるのは、「槍で串刺しにされた人が苦しそうだったから」ということが由来なんだそうです。

知れば知るほど怖い漢字が気になる!

いかがでしたでしょうか?

成り立ちが怖い漢字の中には、現代においてはその意味合いを失くし、願いを込めて名前に使われるような漢字や、ポジティブなイメージを持つ漢字も多いですよね。

しかし、普段何気なく使っている漢字でも、その成り立ちは意外に怖いものが多く、驚いたという人もいるのではないでしょうか。また、成り立ちだけでなく、本来持っていた漢字の意味そのものが現代と違うものも多いですよね。

由来一つを取っても、生首だとか、吊り下げられた人の姿といった残酷なものが由来であることも多いです。現代では考えられないような光景を、古代の人たちは見ていたのでしょう。

漢字の成り立ちから、古代の人たちの感覚や生活を思い浮かべることができるのは、興味深いですね。

オカルトやホラーが好きな人だけでなく、古代史に興味があるという人にとっても、漢字の成り立ちは面白いものではないでしょうか。これを機に、その他の漢字の成り立ちを調べてみるのも面白いかもしれませんね!


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