|絢爛豪華な装飾に圧倒される「和室宴会場」
館内ツアーの目玉のひとつが、結婚式や宴会で利用する以外立ち入る機会のない会場を見られること(平日のみで、利用状況により見学できない日があります)。その贅を尽くした光景は、誰もが圧倒される素晴らしさです。
和室宴会場の入口は旧目黒雅叙園の創業当時の玄関を移築し、ほぼ同じ構成で再現しています。天井は、四大大名行列の彩色木彫板。欄間は江戸城大奥の年中行事を描いた彩色木彫板で、左右の螺鈿細工は、目黒に竹が多く生えていたことから竹林を描き、反対側には夫婦愛の象徴として鶴の家族が描かれます。
広い受付スペースにも日本画が飾られ、吊り下がる照明も天井の扇絵を照らすように設計。コロナ以前は宿泊者限定のモーニングヨガを開催していました。
床柱は長年にわたり利用者の手で触れられたため、低い部分はぴかぴかに磨かれています。
螺鈿細工、木彫画、組子障子は、ホテル雅叙園東京に飾られる美術品の3大特徴と言われ、館内いたる所で目にすることができます。
特に組子障子の下部分など密度の高い箇所は、見る方向によって万華鏡のように様々な表情を楽しめる趣向。ぜひとも座って眺めてください。
大小23の宴会施設を有するホテル雅叙園東京。「竹林」は組子障子をしつらえ、欄間には色鮮やかな孔雀の絵が描かれます。その昔、庭園では孔雀を飼っていたのだとか。ホテル客室階へ昇るエレベーターに描かれた螺鈿の孔雀の原図です。
「竹林」の天井画には、ホテル1階にあるPATISSERIE「栞杏1928」で売られている「天井画ショコラ」の原図もあります。
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