田舎暮らしで減る支出とは?

田舎暮らしの生活費はおおよそ月30万円!費用の内訳や移住の際にかかる費用も紹介
(画像=『移住支援.com』より引用)

田舎に住むことで、生活費の一部を節約することができます。「都市部は何もかも高くて生活費がかさむ」「もっと貯金に回したいのにそんな余裕がない」といった悩みを持つ方は、これを機に田舎暮らしを検討してみるのがおすすめです。以下は、田舎暮らしに伴って減らせる支出2つとなっています。

  • 住居費
  • 趣味代

住居費は、生活費の中でも占める割合が大きい支出です。
また、田舎に住むことで趣味にかかる出費を抑えられる傾向にあるため、長期的に見ると大幅な節約に繋がります。田舎で節約ライフを目指している方は、各項目の詳細をチェックしてみましょう。

住居費

田舎暮らしすることで節約できる生活費の代表例が、住居費です。
2022年4月に実施された「全国家賃動向調査」によると、47都道府県の中で最も家賃が高いのは東京都の6万8,754円です。次いで神奈川県の5万8,666円、大阪府の5万6,515円となっており、都市部の住居費が総じて高額であることが分かります。

一方、日本で最も住居費が安いのは、山口県の3万9,571円です。第2位に山形県の3万9,064円、第3位に鳥取県の3万8,957円と続いており、都市部からの距離が遠い都道府県がこぞってラインクインしています。この調査結果からも分かるように、都市部に近いエリアは家賃相場が高く、田舎エリアに移動するにしたがって住居費を抑えられるという特徴があります。

空き家を無料で提供している自治体もあるため、「家賃が大幅に節約できる場所で田舎暮らしをしたい」「住居費を抑えて貯蓄や教育費にしたい」という方は人里離れた田舎への移住を検討してみるのがおすすめです。ただし、地方の県庁所在地や都市部へのアクセスが良いエリアは、住居費も高くなりがちです。

移住前に現地の家賃相場をよく調べ、利便性と住居費を天秤にかけるようにしましょう。

趣味代

趣味にかけるお金は、田舎暮らしを始めることで節約できる可能性があります。
サーフィン、トレッキング、釣り、キャンプといった自然の中で楽しむ趣味を持っている場合、都市部では交通費が高額になるというデメリットが見られます。海や山が近くになく、遠方まで自家用車や公共交通機関で移動する必要があるからです。

また、サーフィンやキャンプのような大きな道具がいる場合、移動手段によっては持ち運びが難しいケースもあります。現地でレンタルすることになるため、趣味を楽しむために交通費とレンタル費用がかさむのが特徴です。
しかし、大自然が魅力の田舎エリアに移住することで、交通費ゼロ円で趣味を楽しむことができます。自分の道具を気軽に持ち出せるので、レンタル費用がかかる心配もありません。

趣味を充実させながら田舎暮らしを楽しみたい方は、自分の趣味に合う環境を移住先に選びましょう。大幅な趣味代の節約に繋がるため、精神的にも経済的にも満足度の高い暮らしを実現できます。

ただし、趣味によっては節約が難しいケースもあります。旅行、ギャンブル、課金ゲームといった趣味を持つ場合、田舎に移住しても趣味にかかる出費は同じです。
どうしても趣味代を抑えたいという方は、移住後に自然の中で楽しめる趣味にシフトしていくのがおすすめです。

田舎で二人暮らしする場合の生活費

田舎暮らしの生活費はおおよそ月30万円!費用の内訳や移住の際にかかる費用も紹介
(画像=『移住支援.com』より引用)

ここでは、二人暮らしすることを前提に生活費について説明していきます。計画的に田舎暮らしを進める上で、おおよその生活費をしっておくのはとても大切です。以下のポイントに着目しながら、田舎移住のイメージトレーニングを行いましょう。

  • 田舎での二人暮らしする場合の生活費
  • 都会で二人暮らしする場合の生活費
  • 消費支出から分かる田舎での生活費

田舎エリアと都市部における生活費をそれぞれ比較し、田舎暮らしする際の出費を紐解いていきます。「
実際に田舎へ移住したどれくらい節約できるんだろう?」「田舎暮らしって本当に都会より生活費が安いの?」といった疑問を抱えている方は、詳細を確認してみましょう。

田舎での二人暮らしは30万円近くかかる

2020年に総務省統計局が発表した「家計調査 家計収支編1-1」によると、田舎エリアで二人暮らしをする場合の生活費は30万円が平均です。主な内訳は、以下のようになっています。

住居費:17,472円
光熱費:22,701円
食費:76,706円
日用品代:13,080円
車の維持費:34,040円
通信費:16,480円
交際費:13,311円
医療費:12,419円
服飾費:10,207円
スキルアップ費用:38,907円
その他:44,076円

田舎暮らしで節約を目指す場合、食費の見直しを行うのがおすすめです。自給自足をすることで食材にかかる費用を抑えられるため、生活費全体の節約に繋がります。
また、移動手段が限られる田舎エリアでは、車が必須となります。高額な維持費を避けるためにも、車は二人で一台の利用にする、まとめ買いなどでガソリン代を節約する、駐車場付きの住居を選ぶなどの対策を取るのがポイントです。

都会での生活費は約32万円

総務省統計局による2020年の「家計調査 家計収支編1-1」において、都市部で二人暮らしをする場合の生活費は約32万円とされています。以下は、主な内訳です。

住居費:25,370円
光熱費:21,102円
食費:84,671円
日用品代:13,263円
車の維持費:29,600円
通信費:15,650円
交際費:13,316円
医療費:14,698円
服飾費:11,975円
スキルアップ費用:51,346円
その他:40,004円

消費支出から分かる田舎での生活費

田舎エリアと都市部の生活費を比較した場合、差は2万円程度となっていることが分かります。
都市部よりも暖房器具にかかる支出が多いことから、光熱費が余計にかかる点に注意しましょう。
また、田舎への移住に伴い、日常の主な移動手段が車となります。ガソリン代などがかかるため、都市部で暮らすよりも車の維持費が高額になりがちです。

田舎に移住したからといって、自動的に生活費を抑えることは困難です。田舎ならではの出費があることを考慮し、節約できる点を意識しながら暮らすことが大切です。