「子ども」を盾にして、世間と自分を比べる主人公

 それでも、ドラマの中の純は「子ども」を盾にする。自分の欲望を、「子どもがほしい」にすり替えている。「この年ならみんな子どもがいて当然」というのも、世間と自分を比べているから出てくる言葉だろう。  

30年前と変わらない女性心理ではあるが、今も一部では、これがリアルなのかもしれないと感じる。独身時代に恋愛をし、女友だちとセックスの話をしていたとしても、「結婚」するととたんに性が子どもと直結してしまうのは、いささか不思議なのだが“現実”でもあるだろう。そしてそれがリアルなら、あと一歩、夫に対して踏み込んでみたらどうかと言いたくなる。  

自分から踏み込まなければ関係は変わらない。関係が変わらなければ、セックスレスは固定化する。そして心を明け渡せない夫婦生活が続くのだ、延々と。35歳、結婚8年目、セックスレス5年の純が、どう変わっていくのだろうか。

<文/亀山早苗>

亀山早苗
フリーライター。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数


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