長野県塩尻市にある「奈良井宿」は江戸と京都を結ぶ中山道の宿場町で、街道に沿って立ち並ぶ古い町並みが魅力的な一大観光スポットです。当記事では街歩きをするにあたって、注目してほしいポイントをいくつかと、電車で行く場合に便利なおトクなきっぷを2種類ご紹介します!
「奈良井宿」とは
江戸と京都を結ぶ内陸の街道「中山道」の宿場町の1つである「奈良井宿(ならい-)」は、伝統的な地場産業や建築、食べ歩きが楽しめる歴史的かつ文化的な観光スポットで、海外からの旅行客も多く訪れる人気の観光地となっています。
「奈良井宿」の見どころ
独特な建築「出梁造り」
「出梁造り(だしばり-)」は伝統的な建築様式の1つです。「出梁」とは1階部分より前(道側)にせり出た2階部分を支える柱のことで、奈良井宿ではこのような建築がよく見受けられます。また、道が交差する部分では、間口が狭く奥に長いという町家の基本的な造りもはっきりと見ることができます。
要所要所にある「水場」
奈良井宿には宿場時代から旅人を癒やしてきた「水場」が数多く存在しています。現在でもこの水場では日常的に地元の人が野菜を洗っていたり、水を汲んでいたりします。また、奈良井にある「鳥居峠」は日本海と太平洋の分水嶺でもあり、ここからも水との関わりが深いことを感じられます。
伝統的地場産業「漆器」
奈良井宿では、漆塗りの器や盆・箸などのお店がたくさん見受けられます。これは、宿場が山間部にあることから、日照時間が短く農作があまりできなかったなどの理由で発展したものだと考えられています。
街道の安らぎ「食べ歩き」
信州と木曽のほぼ境目にあたる奈良井宿では、信州のおやきと木曽の五平餅の両方が食べ歩きできます。他に煎餅などちょっとした軽食やお土産を販売している店舗もあるので、旅人気分でちょっと食べ歩きを楽しむのもオススメです!
オススメの観光スタイル
車で立ち寄る
奈良井宿は名古屋と長野を下道で行く場合の最短ルート、旧中山道である国道19号線上にあります。もともと中山道だったということで、同ルート上には他にもたくさんの宿場があり休憩や観光を挟みながら移動するのには最適のルートと言えます。
○名古屋市中心部 から 中央自動車道 経由で 約2時間半
○松本市中心部 から 約1時間
○長野市中心部 から 長野自動車道 経由で 約1時間40分
電車で立ち寄る
上で紹介しました国道19号線に並走するように走っているのがJR中央本線です。最寄り駅としては「奈良井駅」があり、奈良井宿の入口まで徒歩1分というアクセスの良さが魅力的です。ただ、奈良井駅に特急列車が停車しないことから鈍行列車しか選択肢がありませんので、時刻表と相談して上手く旅程を組むことが必須となります。
○名古屋駅 から 約3時間
○松本駅 から 約1時間
○長野駅 から 約1時間40分
宿場に一泊
もともとが宿場町でしたので、現在でも営業している旅館が何店舗か存在しています。観光客が少なくなってくる夕暮れや夜・早朝の風景は、そこに宿泊した人しか見られない特別な光景です。奈良井宿、木曽路を満喫したい!という人はぜひ宿場町での宿泊も検討してみてください。
奈良井宿観光にオススメのおトクなきっぷ
電車で奈良井宿を訪れる場合に注目したいのが、JR各社が販売している「おトクなきっぷ」です。ここでは、名古屋方面から奈良井宿に訪れるのに便利なおトクなきっぷを2種類ご紹介いたします。
青空フリーパス
「青空フリーパス」は日帰りで観光するのにオススメのフリーきっぷです。JR東海のほとんどの範囲の普通車自由席が乗り放題になる切符で、大人1人あたり2,570円です。名古屋から奈良井までは片道2,590円ですので、日帰りで往復すると片道分以上お得になるという破格のお得さです。別途特急料金を払うことで、特急「ワイドビューしなの」を利用することもできます。
木曽路フリーきっぷ
「木曽路フリーきっぷ」は奈良井やその周辺の宿場町を数日かけて観光する場合にオススメのフリーきっぷです。3日間利用可能で、名古屋周辺からの往復指定席特急券+乗車券、中津川駅~洗馬駅間の乗り放題券(奈良井宿はもちろん、福島宿や南木曽など他の観光スポットもこの区間に含まれています)、木曽路エンジョイチケット(バスなど利用券4,000円分・お買い物券2,000円分・観光施設入場券)が付いて大人1人あたり9,320円(名古屋市内発着)という、こちらもまた破格のお得さを誇るきっぷです。
まとめ
「奈良井宿」はいかがでしたか?建築に地場産業、地理的な要因に食べ歩きと、さまざまな楽しみ方ができる魅力的な宿場町です。木曽路を観光される際にはぜひ、見どころいっぱいの奈良井宿に足を運んでみてくださいね。
塩尻市 / 町・ストリート / 観光名所 / インスタ映え / 重要伝統的建造物群保存地区
住所:長野県塩尻市奈良井
電話:0263-54-2001(塩尻市観光協会)
提供・トリップノート
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