ビビりだけど車で行く家族旅行が大好き
「ただし、ビビリなところは変わっていません。家の前にトラックが止まると威嚇し、来客時はそそくさと逃げて、身を潜めます」
ところが、車でのお出かけはへっちゃら。ラズちゃんをまだお迎えしていないコロナ禍前には、あさむぎさんと共に自宅から1時間半ほどの場所にある動物可のコテージに宿泊し、一家団らんを楽しみました。
「夫にくっついたカメムシを必死でちょいちょいして、追い払ってくれました。翌年、同じコテージを利用すると、ムギは『ここ知ってるよ』という感じで落ち着いていました。ペットキャリーの中ではありましたが、一緒に遊覧船にも乗りましたよ」
ニャン生を謳歌するムギちゃんは、おうちでの生活もめいっぱい漫喫。時折、突然咥えていたおもちゃを放り投げ、ハッスルします。
「最近はコンビニなどで貰う、おしぼりが好き。遠くに投げると持ってきてくれ、下から上に投げたら、バレーボール選手のようにアタックします」
ラズちゃんに負けず劣らずの個性を持つ、ムギちゃん。あさむぎさんは、そんな愛猫から目が離せません。
着実に絆を深める2匹
多頭飼いをする上で心配になるのが、猫同士の相性。あさむぎさんも、2匹を慣れさせる際は先住であるムギちゃんを優先することはもちろん、ラズちゃんがいるケージをタオルで覆い、互いのにおいがついたものをそばに置いたり、においを嗅がせたりと試行錯誤しました。
「結果的に、2匹は仲がいいのか悪いのか未だに微妙なところ。寂しがりやのムギはお世話をしたがり、自立心が強いラズは構わないでという感じですね」
とはいえ、2匹は時折、近くで寝たり、物を共有したりすることもあるとか。絆は着実に深まっています。
こうした光景にあさむぎさんは目を細めつつ、猫種を考慮し、2匹をケアしています。例えば、アメリカンカールであるムギちゃんは耳が外側に向いていることから耳垢が溜まりやすいので、定期的な耳掃除は欠かせません。
「ブリティッシュショートヘアは、猫に珍しくB型の子が多いと聞いたので、輸血の問題などを考え、怪我をさせないように気を付けています」