この日は、日本に留学しているという実姉も会場を訪れていたよう。ステージ上から姉に話しかけると、彼女に向けた楽曲「Deep End」をしっとりと歌い上げた。
その後もホリーは地元を離れロンドンでの生活に寂しさを感じていたことを歌った「London Is Lonely」、子供時代の思い出が詰まった家から引っ越してしまうことになり制作したという「Haunted House」、そして別れてしまいそうな友人のために書いた楽曲「Scarlett」を披露。自分の気持ちを音楽で表現するだけではなく、家族や友人のために歌う姿からは“音楽を通じてオーディエンスとつながりたい!”と話すホリーの意志が感じられた。
「Falling Asleep At The Wheel」や「Friendly Fire」を披露する際には、「悲しい曲でごめんね」とジョークを言いつつ、公演を訪れたファンに向かって「来てくれてうれしい」と何度も感謝の気持ちを伝えた。
最後に、最新EPのタイトル曲「The Walls Are Way Too Thin」を披露すると、ホリーは「ステキな時間をありがとう!今まで行ってきた公演の中で1番楽しかったわ」と心から喜ぶ気持ちを伝え、会場から盛大な拍手が送られる中、ステージを後にした。
ライヴはこれで終わりの予定だったが、ファンからの拍手は止まることがなく、その声援に応えるようにホリーは再びステージに登場。「この曲は練習していないけど…」と話し、特別に「Drop Dead」のパフォーマンスも披露してくれた。
▼日本のファンのために特別にアンコールを披露してくれたホリー
1曲、1曲を歌い上げるごとに日本語で「ありがとうございます」と直接感謝を伝えていたホリー・ハンバーストーン。歌っている時はダークでクールな印象な彼女だが、終始キュートな笑顔でオーディエンスに語りかけるギャップにはファンもメロメロに。「かわいい!」と思わず心の声をこぼしている人もいた。
また22歳という若さを感じさせない見事なボーカルや、卓越した感情表現が彼女の楽曲により説得力を与え、そのすばらしいステージに多くの大人が酔いしれていた。「とても楽しかった」とホリーが語るように観客も存分に楽しんでいた様子。会場を後にするファンからは「もっと見たかった」「音楽フェス出てほしい」との大絶賛の声が寄せられている。