イギリス出身の新星シンガーソングライター ホリー・ハンバーストーンが来日。7月21日に都内で初の来日公演を開催した。
ホリー・ハンバーストーンは、イギリス・グランサム生まれの22歳。ダークポップなサウンドやダークなルックス、正直な歌詞など、独特な世界観で注目を集めている。
アデル、フローレンス+ザ・マシーン、サム・フェンダー、グリフといった世界的アーティストの足跡をたどり、2022年ブリット・アワードの新人部門であるRising Star Awardを受賞。さらに英BBCによる期待の新人リスト「Sound of 2021」では2位を獲得。Apple Musicの「Ivor Novello Rising Star Award」にもノミネートされるなど、いきなり大飛躍を遂げている。今春には、同じくライジングスターとして注目されるオリヴィア・ロドリゴの北米ツアーにオープニング・アクトとして参加したことでも話題になっている。
そんなホリー・ハンバーストーンが東京の誇る名門ライヴ・ハウスにて待望の初来日公演を実施。ソールドアウトとなった同公演にはこの日を待ちわびたファンが大勢駆け付け、ホリーの登場を今か今かと待っていた。
サポートアクトの羊文学が会場を盛り上げ、観客のテンションもあがってきた頃。ついにホリーがステージに登場。パンク・テイストの衣装に身を包んで表れた彼女は、「Vanilla」でライヴをスタートさせると、リズム・トラックや同期を使いこなし、たった1人で演奏しているとは思えない多彩な音楽を披露。さらにはキーボードやギターも演奏しながら「Overkill」、「Please Don’t Leave Just Yet」を続けて歌い上げ、ライヴ開始からたった数分で並外れた音楽の才能を発揮し、観客を圧倒した。
その後、ホリーは白いギターに持ち替え、The 1975のマシュー・ヒーリーとの2度目のコラボ作として知られる新曲「Sleep Tight」を披露。すると観客は彼女の歌声に合わせてノリノリで踊って大盛り上がり。歓声こそあげられないものの、彼女の音楽を目いっぱいに楽しむ気持ちはホリー本人にもしっかり伝わっているようだった。