自己実現への意欲の高さが「休まない」理由?
先述したように、休みについての意識の違いを安易な世代論に還元することは避けたいところです。その一方で、デジタルネイティブでありソーシャルネイティブでもあるZ世代ならではの起業家精神の旺盛さや、社会課題への参加意識の高さが影響しているという考え方もできます。
ごく少数の若年起業家の活躍を一般化するのはナンセンスであることはいうまでもありませんが、自立心や目標達成への意欲が高ければ高いほど、仕事を休むことを重大な機会損失だとみなす可能性は否定できません。
自己実現を目指す健全な上昇志向が、休まないことを美徳とする考え方に影響しているとすれば本末転倒ではないでしょうか。
ときには「勇気を持って休む」ことも必要
働き方改革の最中、テレワークの一般化やコワーキングスペースなどの充実もあり、「決まった時間にオフィスで仕事をする」という働き方は当たり前のものではなくなりました。
自由な場所で、自身のライフスタイルにあわせて働くことができる反面、多少体調が悪くても自宅で働けるということは、仕事を休む必然性や理由がなくなってしまったとも考えられます。
どんな職種であっても、欠勤によって所属する会社や同僚、取引先やクライアントになんらかの影響を与えることは事実です。しかし、誰かひとり休んだことが致命傷になるようなシステムは、その時点で健全なリスク管理ができているとはいえず、それは企業の責任の範疇といえるでしょう。
体調を崩してしまったとき、家族や友人にトラブルがあったとき、あるいはどうしても働くメンタルになれないとき……。人が仕事を休むときには、必ずなんらかの理由があるはずです。
「勇気を持って休む」という選択肢を持つことも、成熟したビジネスパーソンに必要な要素だといえるでしょう。
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