当時の遺構が多く残る護佐丸最期の地、中城城跡

琉球王国の英雄「護佐丸」とは?沖縄県のグスクをめぐる旅
(画像=やまざき にんふぇあ トリップノートより引用)

最後は中城城跡です。築城年は不明ですが、座喜味城から移ってきた護佐丸により増築されました。護佐丸が築城した座喜味城と同じくアーチ型の美しい石門と、まるで南米の遺跡のような荘厳な石段が特徴的です。

琉球王国の英雄「護佐丸」とは?沖縄県のグスクをめぐる旅
(画像=やまざき にんふぇあ トリップノートより引用)

護佐丸は阿麻和利に対抗するため中城城で武力をたくわえていきますが、阿麻和利が逆に尚泰久(シュウタイキュウ、尚泰志の息子で当時の国王)に「護佐丸が反乱を起こそうとしている」と讒言します。その話を信じた尚泰久は、阿麻和利を総大将とし護佐丸を討伐するように命じます。

護佐丸は王国に忠義を示すため自決しますが、阿麻和利自身も謀反を疑われ、国王に派遣された鬼大城(ウニウフグシク)により、勝連城で討たれます。

※本当に護佐丸が反乱を起こそうとしたという説もあります。あらゆる説を紹介すると長くなるため、代表的な説のみを記載しました。興味がわいた方はぜひ調べてみてくださいね。

琉球王国の英雄「護佐丸」とは?沖縄県のグスクをめぐる旅
(画像=やまざき にんふぇあ トリップノートより引用)

この中城城跡はその後、中城王子(琉球王国の皇子)の居城や中城村役場として使われます。

幕末には、開国をせまり来日したペリー提督の探検隊一行も中城城跡を訪れました。調査の結果を聞いた際、ペリー提督も建築技術の高さに感心したといわれます。県内で最も築城当時の原型をとどめているとされ、グスクの魅力を存分に味わえる場所です。

琉球王国の歴史を物語るグスクたち

沖縄美ら海水族館や首里城(スイグスク)が有名な沖縄ですが、グスクも沖縄県の大切な財産の1つです。ぜひ、かつて琉球王国で活躍した護佐丸や彼らを取りまく人物の歴史を踏まえた上で、グスクめぐりを楽しんでみてください。

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