親子関係心理学の専門家でコーチングやコンサルティングしている三凛さとし氏。著書『親子の法則人生の悩みが消える「親捨て」のススメ』では、人生の9割は「親との関係」で決まる、と人格形成においていかに親の影響力があるかを説いています。

疲れた…好きな人に好かれないアラサー女性「もうどうすりゃいいんだ」
(画像=『女子SPA!』より引用)

写真はイメージです。(以下同じ)

 恋愛、夫婦関係、仕事、お金…など、現代社会を生きる女性たちは様々な悩みを抱えています。その悩みの根幹には、親子関係や過去の自分が少なからず影響しているのでしょうか? コーチングプログラムなどを通して、これまで何万人もの方の、人生好転の手助けをしてきたという三凛氏に、悩める女性のリアルなお悩みに答えてもらいました。

元カレ以上の人に出会えません…

相談者:東京都・女性・32歳・OL

「いい人に出会えず焦っています。大学から付き合っていた彼とは、29歳のとき思い切って『そろそろ結婚しない?』と聞いたら、『まだ遊びたい』と言われ別れました。それから2~3年婚活やマッチングアプリをしてみたけど、どうしても元カレ以上にいいと思える人に出会えません。アプリでも、いいかもと思った人とは連絡が取れなくなり、ビミョウと思った人からは付き合いませんかと言われ、疲れてきました。私はこれからどうすればよいでしょうか…?」

“本当の自分”で生きていない

――モテないわけではないけれど、好みの相手からは好かれない…。とても辛いですが、マッチングアプリ利用者の間ではよくある事例。三凛先生、このような恋愛迷子状態から抜け出す道はあるのでしょうか?

疲れた…好きな人に好かれないアラサー女性「もうどうすりゃいいんだ」
(画像=『女子SPA!』より引用)

三凛さとしさん(以下、三凛)「この方は、“本当の自分”で生きていないのかなって思います。うわべの自分、偽りの自分で生きている。すると、たとえ誰かから告白されたとしても、 “本当の自分じゃない自分”のことを、好きになられている状態ですよね。そこに違和感があるのではないでしょうか」

――無自覚のまま、本心を偽って行動してしまっているということでしょうか?

三凛「実はこういう方って多いんです。僕にも経験があるんですが、5歳くらいの頃、親から急にあれをしちゃダメ、これをしちゃダメと言われだしたんです。もちろんしつけや教育だったと思うんですけど、当時はまだ子供なので傷つきました。

 だって、赤ちゃんの頃から親の顔色を伺うことなくずっと自由に生きてきたので。さらには、子供心に親から嫌われたら命の危険にまで及ぶ…という心理まで無意識に働く。ありのままで生きていたら愛されないし認められないんだ、というトラウマになってしまって、人の顔色を伺うのが癖になってしまったんです。

 そうやって、人の顔色を伺いながら生きていくと、例えばあまり興味がない人に告白されて、本心では断りたいのに、なんかいい顔しちゃって断れなかったりとか…そういう小さいことが積み重なります。そうやって自然と自分に嘘をつきながら生きていると、相性のいい人っては現れにくいのかなって思います」